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精神のけもの道―つい、おかしなことをやってしまう人たちの話

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757215306
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0095

内容説明

馬鹿げたこだわり、意味不明な欲望、論理の飛躍。逸脱していく精神の奥深さを楽しむ、傑作コラボレーションが遂に単行本化。

目次

精神の、けもの道―いびつなる精神の行方
バランスが肝心―明らかに変なのだが、ちゃんと辻褄はあっている
不幸は蜜の味―倒錯した精神の安らぐ場所
そんなもんだと思ってた―かくも強靱な適応能力
つまらないことほど大切―ケチなプライドやこだわりほど、根の深いものはない
鍵をねじ切る―何がなんでも安心したいという欲望
当たる占いしか信じない―傲慢なる依存癖
そんな嘘をついて何になる―嘘か本当かは、もはや問題ではない
本当に憶えていないの?―人は、どこまで都合よく忘れられるものか
わからなくなりました―意味が真っ白になるとき
ある日、マンホールに落ちる―運命の理不尽ないたずら
愚かさがまぶしい―粗野と崇高さが出会うとき
あとがきに代えて―対談 春日武彦×吉野朔実

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年、京都生まれ。日本医科大卒。産婦人科医を経て精神科医となる。東京都精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院勤務を経て、東京未来大学教授

吉野朔実[ヨシノサクミ]
1959年、大阪生まれ。漫画家。80年、「ぶーけ」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

9
まずはタイトルが逸品。ついついおかしなことをやってしまう人達の心境を、いつしか精神のけもの道に入っていってしまうという表現で例えている。常軌から逸脱してしまった人達のエピソードが春日武彦のなんとも好感漂う文章で紹介されていて読ませるのだ。ここに登場する人達は、隣人にいるかのような身近さがあり、それはつまり自分もいつそうなるかわからないという切実さも伴っているということだ。そして何より、本文をただなぞるだけでなく、ひとつの作品として描かれている吉野朔美の漫画が楽しすぎる。2009/05/28

サトゥルヌスを喰らう吾輩

7
100人ひとがいたら99人には無関係で且つ楽しかったとしても、残りの1人が深刻に傷つくような「面白い話」とその語り方、というのが世の中にはたくさんあって。先生はその100人に1人のマイノリティを相手にするお仕事、の、ひと、なの、では、ないの、です、か、と、随所で思いましたが。うーん、うーん、差別や誤解を助長するような気がしてならない。批判したい論理をもっているひとは最後まで読めないのではないでしょうか。2015/01/14

くらげ@

5
(☆☆☆☆)読みやすくスラスラと読めてしまう。神経症が悩みの一本化というのはなるほどなぁと思いました。勉強になる。2014/07/01

坊主丸儲け

5
患者を嘲笑してる感じがアリアリとしていて不快。春日氏は何故ペンを取り、世界へこんな駄文を公表しようと思ったのだろうか?彼自身が獣道の中を迷い、徘徊しているとしか思えない。可哀相に・・・2010/06/28

ビスケ

4
ウエスタン的…というと萩原流行を思い出す私。ふとした精神のけもの道に入っている人、たくさん見るなあ。自分にもそういうところがあるのかも…と、ドキッとした。春日武彦のするどい観察眼って、職業以上に「人間観察が趣味」というところから発しているような気がする。真っ正直でちょっと意地悪なところがいい。自己嫌悪に囚われた人の行動を、「『気取り』と『自虐』と『甘っちょろさ』の絶妙なブレンド」と評してるあたり、なかなか痛快。2009/06/13

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