内容説明
80年代を彩った伝説のニューウェイヴ・サロン、ナイロン100パーセントの全貌。伝説のスポットに集った人々の証言とエピソード、さらに詳細な資料を軸に、日本のニューウェイヴ・カルチャーの起源を辿るエンサイクロペディア大全。
目次
PRE‐NYL¨ON 渋谷にある「めいじどうり」は暗くアングラの香りが残っていた。―渋谷のロック喫茶“めいじどうり”
NYL¨ON1978 一九七八年にできた「ナイロン100%」は白くてプラスチックだった。―一九七八、ナイロン100%のはじまり
NYL¨ON1979 人々は集まりだし店内やそれ以外でライヴやイベントをはじめた。―一九七九年、ナイロン100%の盛行
NYL¨ON1980 店長はレコードを作り雑誌で連載をはじめ忙しくなっていた。―一九八〇年、100%プロジェクト
NYL¨ON1981 環境は少しずつ変わりはじめ最初の店長は辞めることにした。―一九八一年、シーン再編と拡散
NYL¨ON1982‐1985 新しい店長は新しい人々と一つずつ前とは違う形にしようとした。―一九八二年以降、後期ナイロン100%
NYL¨ON1986 一九八六年の春に「ナイロン100%」はさよならの挨拶をした。―一九八六年、ナイロン100%のおわり
付録 初期日本のパンク/ニューウェイヴ年表1976‐1981
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
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敬体と常体が混在しているところが気になった。誤字脱字も目立つ。が面白い。巻上公一の証言がいちばん面白い。平沢進のインタビューはあきらかにメールだが断り書きが無いのはなぜか。などなどいろいろ詰めの甘さも感じるが、80年代の渋谷という町と若者向け商業文化を考える上で、とても参考になる一冊だ。細野晴臣、YENレーベル周辺に興味があるひとも読んだほうがいい。2008/10/11
AM
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かつて渋谷にあった伝説のNew Waveカフェバーの年代記。通りから見えたブルーのネオンが強烈に印象に残ってます。文中にお店の内装の写真もあったのですが入ったことがあったかどうかは思い出せず。様々な人間模様が交差する当時の模様が垣間見れて楽しい一冊でした。2019/01/28