インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?―情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757211704
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ネットって怖い!でも、今さらやめられない!
だから私はパソコンの前で途方に暮れる・・・。

IT革命がもたらした「利便性」と引き換えに、私たちはいま多くの「何か」を無意識のうちに失おうとしている。それは「プライバシー」「自由」「民主主義」「多様性」「主体性」・・・。
気鋭のジャーナリストがネット社会の光と影に迫ったノンフィクション!

内容説明

IT革命がもたらした「利便性」と引き換えに、私たちはいま多くの「何か」を無意識のうちに失おうとしている。それは「プライバシー」「自由」「民主主義」「多様性」「主体性」…。気鋭のジャーナリストがネット社会の光と影に迫ったノンフィクション。

目次

第1部 ネットワークが自由意思を制御する(メールは便利なだけのツールなのか?―どんな情報でも配信可能という両刃の剣;グーグル(Google)の功罪―ネットを支配していく検索エンジン
ブログはジャーナリズムを「殺す」のか?―ネットから生まれた参加型ジャーナリズムの行方
ウェブの進化が民主主義を衰退させる―加速するパーソナリゼーションとスモールワールド)
第2部 ユビキタス社会は誰のためのものか?(ICタグが拓く未来―「予想をはるかに超えた」利便性と危険性;プライバシーのスキミング―いつでもどこでも個人情報が奪われる社会)
第3部 ネットワークに組み込まれる現実社会(社員の自由を奪う管理システム―すべてが「IP」に集約されてしまう弊害;安全と監視のトレードオフ―監視カメラによるリスク回避が招いたパノプティコン;バイオメトリクスで全国民を特定せよ―国民を管理・監視する条件はほぼ出揃った)

著者等紹介

森健[モリケン]
ジャーナリスト/ルポライター。1968年1月、東京生まれ、神奈川県相模原市で育つ。早稲田大学法学部卒業。在学中の90年からライター活動をはじめ、91年春より講談社の科学雑誌「Quark」、経済誌「NEXT」、ニュースグラフィック誌「Views」の専属記者となる。95年よりフリーランス。現在、「GQ ジャパン」「文芸春秋」「AERA」などを中心に執筆中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

septiembre

3
ネットの利便性は良く目にするがそのウラにある弊害についてはこちらが意識しなくては目にすることもない。まだこれからもどんどん発展していくであろうシステムなだけに利用する私たちが便利のウラに隠れているモノを知りどう付き合っていくのか考えていかなければ気が付いたら全て管理下におかれていた。という状況にもなるのではないかとちょっと怖くなった。2011/10/19

のぶ

2
「ドッグズイヤー」に喩えられる、変化が速いこの世界で、10年以上前の本ってどうなの、というシニカルな関心で借りてみた本です。確かにその歳月分の変化は起きてます。SNSの様相はガラッと変わりましたね。なので本書には今はない固有名詞が沢山出てきます。本書で警鐘を鳴らしていた(うちの一つ)ICタグによる管理社会、については、本書が予想したよりは遅い動きだったようです。でも本書で懸念した話が何か解決したという訳でなく、世界は徐々に窮屈になりつつあります。この書名にある問いかけは今後も続けていく必要がありそうです。2015/06/28

t-n

2
ネット空間からユビキタス社会まで広い舞台で、考察をしていておもしろい。2008/09/23

西村修平(偽)

1
管理社会、監視社会を助長するネット社会の問題点を考える上で初歩的な知識や問題提起が書かれている。ネットがあれば既存のメディアが必要性がなくなっていき、手軽に検索できることによって個人の興味関心のあるもののみを手に入れられる一方で社会をバラバラな個人にしてしまう要素にもなっているだろう。2014/12/13

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