内容説明
本書は、「ロックンロールの誕生」と同じ1955年に生まれ、20世紀の音楽史のなかでももっとも劇的だった日本の電子音楽の歴史と、そのシーンが成熟していく過程で“ビートルズ的役割”を果たした、イエロー・マジック・オーケストラの時代を綴ったノンフィクションである。
目次
イントロダクション1970年 大阪万博と、知られざる国産ムーグ・レコード第1号 「思い出は朝日のように」が生まれた理由
現代音楽史におけるドイツの電子音楽、フランスのミュージック・コンクレートの発生
日本の電子音楽とミュージック・コンクレートの始まり
国産電子音楽第1号「7のヴァリエーション」はこうして誕生した
1955年、NHK電子音楽スタジオの誕生―その機材の変遷と解体まで
新大陸アメリカにおける電子音楽の始まり
ポピュラー音楽で使われていた20世紀初頭の電子楽器について
シンセサイザーの誕生〔ほか〕