内容説明
本書は、アメリカがいかに「帝国」であるかを実証するものではない。イラクで展開された無謀な軍事政策とは裏腹に、同盟国の参戦も得られず、国民への大義の説得にも成功したとは言いがたく、軍備を支える財政基盤も心もとない。単極支配構造といわれるアメリカのパワーは、このようにいびつなものなのである。
目次
序章 新しい帝国主義
第1章 軍事的巨人
第2章 経済の「後部座席ドライバー」
第3章 政治上の人格破綻者
第4章 イデオロギーの亡霊
第5章 対アフガニスタン戦争
第6章 対テロ戦争=対イスラム戦争
第7章 「ならず者国家」及び北朝鮮との戦争
第8章 イラク攻撃
第9章 新しい軍事中心主義
著者等紹介
マン,マイケル[マン,マイケル][Mann,Michael]
1942年英国マンチェスタ生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部教授。専攻は歴史社会学
岡本至[オカモトイタル]
1961年東京都生まれ。1986年、東京大学文学部東洋史学科卒業。日本合同ファイナンス(株)(現株式会社ジャフコ)勤務などを経て、2003年、米国ジョンスホプキンス大学よりPh.D.取得(国際関係論)。2004年より文京学院大学助教授。関心領域は、比較政治経済学、国際政治経済学、国際関係論理論
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