街場の現代思想

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757140752
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「勝ち組・負け組」ならぬ、生まれついての「バカ組・利口組」という、身も蓋もない「新しい階層社会」が出現しつつある! 「おじさん内田」がそうした社会の「仕組み」を解説。後半では人生相談形式で「街場の常識」を読み解いていく。身の回りの根源的な問いが、初めて腑に落ちて納得できる一冊。

内容説明

「勝ち組・負け組」ならぬ、生まれついての「バカ組・利口組」という、身も蓋もない「新しい階層社会」が出現しつつある!この事態を避けるためには、流動性の高い社会、すなわち「プチ文化資本家」たちが多数を占める「文化的一億総中流化」社会を目指すべき。本書の前半では、「おじさん内田」がそうした社会の「仕組み」を解説、後半では人生相談形式で、「街場の常識」を読み解いていく。給与、転職、ワーク・モチベーション、結婚、離婚、言葉遣い…。身の回りの根源的な問いが、初めて腑に落ちて納得できる本。

目次

第1章 文化資本主義の時代(「越すに越されぬ、バカの壁」;文化資本とは何か;「一億総プチ文化資本家」戦略 ほか)
第2章 勝った負けたと騒ぐじゃないよ(『負け犬の遠吠え』のクールなあり方;「負け犬」は二一世紀のランティエ;「女子大回帰」志向と勝ち犬シフト)
第3章 街場の常識(敬語について;お金について;給与について ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、映画論、武道論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

30
久しぶりに内田先生の著書を読了。全体的には現代思想にまつわるアレコレの主観的な解説ですが、若者に教養を身に付け、文化的資産を形成して欲しいという思いが強くこめられた1冊だと感じました。内田先生ってなんでこんなに文才があるんでしょうね。とにかく読ませるし納得させられてしまうんです。これこそ天から贈与された才能なんじゃないでしょうか。そして多分、内田先生ご自身も、それを自負していらっしゃるはず。2021/01/02

ろぶくん

9
若者の人生相談に答えるていで書かれている。楠木建氏の「すきなようにしてください」とどことなく似ている。文章のテイストも似ていて、ちょっと小難しく独特な表現で、悩みをズバッと斬っていく。読んでいるうちに、勉強した気分になれるから不思議だ。自分はこういうのが好きなんだなと改めて認識した一冊。2020/10/30

ナユタ

7
何故敬語を使うべきなのか、の考察が興味深かった。身をよじって相手からの直接攻撃を避ける。なるほど。 あと、「姓を持たない漁師、万次郎」のくだりが面白かった。笑い事じゃないけれど。2011/08/02

りり

6
内田先生の街場シリーズ。個人的には1章の文化資本についての考察が切ない。内田先生はこの矛盾をはらんだ問題に、誠実に回答しようと努力している。このことが見える人と見えない人、見えても関心のない人、そしてそこに橋を架けたい先生は意外にロマンティストなのだなと思った。2014/12/09

さちやす

5
ウチダ先生の本を読むと、「なるほど〜、確かに〜」が止まりません。次は何読もうかな(^-^)2014/06/23

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