内容説明
マーシャル・プランからECC、EC、EUへと複雑な発展を遂げてきた欧州統合のダイナミズム。そこには米欧関係と切りはなせないメカニズムがあった。半世紀にわたる米国の欧州統合政策から、新たな世界認識を拓く一冊。
目次
序論と基本的議論
米国の公的立場―一九四五‐一九九七年
欧州統合に対する米国の支持の動機
米国と欧州統合の開始―一九四五‐一九五〇年
欧州統合に対する大西洋共同体の枠組み―一九五〇‐一九六〇年
大西洋共同体の枠組みに対するド=ゴールの挑戦―一九六〇‐一九六九年
大西洋共同体の枠組みに対する欧州の経済的挑戦―一九四五‐一九七二年
ニクソン=キッシンジャーによる欧州の見直し―一九六九‐一九七六年
カーターからクリントンまでの米国と欧州統合―一九七七‐一九九七年
米国の支持は欧州統合にとって重要であったのか
大西洋統合がより進展しなかったのはなぜか
米国の「帝国」―比較の次元
過去、現在、そして未来
著者等紹介
ルンデスタッド,ゲア[ルンデスタッド,ゲア][Lundestad,Geir]
ノルウェー・ノーベル・インスティテュート所長。専門は国際関係史、外交史。1945年生まれ。オスロ大学で修士号、トロムセ大学で博士号を取得。オスロ大学リサーチフェロー、トロムセ大学準教授、教授等を経て90年より現職。この間、ハーバード大学、ウッドロー・ウィルソン国際研究センター客員研究員、フェローを歴任し、91年よりオスロ大学特認教授
河田潤一[カワタジュンイチ]
大阪大学大学院法学研究科教授。1948年、神戸市生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業。神戸大学大学院法学研究科、甲南大学法学部教授を経て、1998年より現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。