内容説明
ビジネスに必要なのは文化的教養である。ヒット商品・ブランド創造、企業経営生き残り、国家競争、勝利の鍵は、文化力だ。
目次
序章 文化とビジネスの架橋
第1章 文化力への注目
第2章 マーケティングへの文化発想の導入
第3章 文化によるブランド構築
第4章 カルチュラル・マーケティングへ
第5章 日本文化の“チカラ”と競争力
第6章 文化起点の価値創造
終章 日本独自の豊かさを目指して
著者等紹介
青木貞茂[アオキサダシゲ]
1956年長野生まれ。1979年立教大学経済学部卒業後、広告会社勤務のかたわら法政大学非常勤講師、早稲田大学大学院商学研究科客員助教授、東京大学大学院情報学環非常勤講師などを歴任。2005年4月より同志社大学社会学部教授。日本広告学会常任理事。専門は、広告論、ブランド論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュミットさん
1
あの麻生首相も購入したという教養的広告論の集成です。従来の広告論では見られなかった切り口から、日本文化に根差したブランディングの必要を著者は提起しています。「未完のプロジェクト」としての近代のこの先の可能性を考えると、著者による「ヴァナキュラー・モダン」という概念は大きなキータームになるのかもしれません。ただ、宗教論のところで少し気になる点がありました。2009/01/13
taming_sfc
0
最近、共同研究で食文化を用いた地域創生という課題に取り組んでいるので、「文化」と「地域ブランド」構築の関係を整理するため本書を読む。「文化力」「文化によるブランド構築」「カルチュラル・マーケティング」…と続く内容であるが、クライマックスはおそらく第6章「文化起点の価値創造」。筆者はここでヴァナキュラー・モダンに言及しつつ、以下のように述べる。「単に旧来の伝統文化を維持しようと言っているわけ」ではなく「いかに文化を…近代システムと異種混合して現代化していくのかが大きな課題」であると。それが難しいんだよなあ。2015/08/19
s2_ikeda
0
文脈とマーケティングに関する本。土着型近代化って言葉が響いたなあ。日本にほ日本の「豊かさ」が存在している。その豊かさを発想できる人になりたいな。後半は哲学知識のオンパレードで重め。2012/06/16
ぽたろう
0
考え方はなるほどなあと。でも引用しすぎやしくどい本ではある。2011/02/10