内容説明
日本語、軍事、規制、組織…日本そのものが壁になった。IT革命の普及の遅れは、わが国の特徴それ自体が原因だった。しかし今後は壁を乗り越え、日本の優位性が再び生きてくるようになる。
目次
総論 遅れるべくして遅れた日本、しかし…
第1章 遅れてやってきたIT革命
第2章 高かった価格
第3章 遅れたヒトと組織の情報化―小さかったインセンティブ
第4章 まだら模様のモノの情報化―進んだ「現場」、遅れた「取引」
第5章 非常に遅れた金融の情報化―規制と慣行の意図せざる影響
第6章 ネットを遅らせた三つのインフラ格差
第7章 ベンチャー環境というインフラの格差
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年愛知県に生まれる。1967年一橋大学商学部卒業。1972年カーネギー・メロン大学経営大学院博士課程修了。1985年一橋大学商学部教授、現在に至る
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感想・レビュー
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Seiichi Takayama
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4月は月初から風邪を引いたり、授業や仕事に追われて、読書がほとんどできてませんでした・・・今でも遅れている情報化。なんとなくは感じるのだが、このように具体的に分析されていると色々腑に落ちる。例えば、「現場の情報化は進んだが、取引の情報化は遅れた」など、そういう視点が一つあると漠然とした課題がより具体的に考えて行ける。14年も前に書かれた本なのに新鮮。また最後の章の「生みの親が得意なアメリカ、育ての親が得意な日本」というまとめは妙に納得。しかし、最近は育ってもない気がしてくるのは、スピードが速すぎるせいだろ2015/04/30