内容説明
今世界経済に起こっている激動は、資本主義のさや取りゲームがディジタル技術によって極限まで加速されたものだ。この先になにが待っているか、それを知るには、情報通信の世界の変化を詳しく見る必要がある。
目次
プロローグ 資本主義という妖怪
1 ステューピッド・ネットワーク
2 情報のカプセル化
3 帯域の爆発
4 階層分化する企業
5 日本型ガバナンスの限界
4 新しい組織テクノロジー
エピローグ 大聖堂とバザール
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
14
池田信夫の初期の著作で、今から見るとさすがに相当古い(1999年)が、インターネットの歴史を参照しながら、中央集中的な処理から分散的な処理、自由化による文化、産業も含めた革新の可能性を論じている。また、日本型経営がそれについていけなくなるとして欠点の指摘、改革を主張している。1999年当時のウェブ社会に対する暫定的な展望としてはなかなか面白いし、当たった、外れた予言や未だ成らぬ予言を数えるのも一興だが、本書自体がさすがに歴史になってしまった感じが強い。それがこの分野の進展の早さを示しているが2014/04/20
ken
0
この手の本は最新のを読まなきゃ駄目。そう思った。2011/02/20
taming_sfc
0
資本主義という妖怪が現代まさに跋扈しているという氏の指摘から始まる内容には、インターネット黎明期のある種の過大評価と過小評価が含まれているが、20年前の本とは思えない現代性を未だ持つ一冊。2018/03/12