モダンのクールダウン

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モダンのクールダウン

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757101807
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

内容説明

モダンとポストモダンを通過したわたしたち現代人にとって、「リアリティ」「公共性」とはなにか。東浩紀の動物化論、大塚英志の物語消費論を導きの糸として、文学、SF、「テーマパーク」、「萌え」、そしてハンナ・アレントやジャック・デリダも参照しつつ、時代の「お約束」について考える。

目次

第1章 ポストモダンとは何(だったの)か
第2章 物語の解体と消費
第3章 「リアリズム」と「お約束」
第4章 表現における「公共性」
第5章 テーマパーク化する世界
第6章 人工環境と「現実世界」
第7章 「動物化」論の着地点
第8章 等質空間からの脱出

著者等紹介

稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学経済学部助教授、モナシュ大学日本研究センター客員研究員等を経て、明治学院大学社会学部教授(社会倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

12
まとまりがなく読みにくいが、新しい読みを提供してくれるので、面白い。ジジェクの「シニシズム」も、東浩紀の「動物化」も、ポストモダンなのか、ポストモダニズムなのか、はっきりさせてない。そのことに対して、本田透は「萌え」はポストモダンの生存戦略、ポストモダニズムだと言い、対して、大塚英志はもっとモダンのことを考えようと言う。著者は、大塚の言うように、クールダウンしつつも〈近代〉は考えるべきと言うが、そのためには「公共性」を語らなければならないらしい。でも紙面が足りないので、話は次巻以降・・・・・・。2016/08/10

静かな生活

2
85点*最近『テーマパーク化する地球』(東)が出版されていたけど、基本的なモチーフはここで揃っているよう。つまり「読書・知識階層の人たちはテーマパーク/消費社会の範囲内で試行錯誤しろ」ということなのだと思うのだが、流石にデリダ論を深く突っ込まれたところには難儀した。2020/05/05

怨念のクソリス

1
二つの議論が混在しているのでやや分かりにくい構成になってしまっている。東浩紀にはじまる動物化社会論の議論整理を主題にしたいのだが、でもそもそも文学とかアニメとかラノベとかの「カルチャー」なんか分析してそれが社会に対してどう影響してるのかを皆ちゃんと理解してるの?その点を整理しないとお話にならないからまずカルチャーについての基礎理論固めようぜ、という作業が長々しく続いた後にようやく主題たる東とか大塚とか本田とかのサブカル論壇議論整理が始められて…という構成になっているからごちゃごちゃして見える。2014/02/08

ryo

0
まさに東浩紀や大塚英志の著書の精読といった感じで、軽い気持ちで読み始めたらその内容の難解さに辟易した。理解できたかはかなり怪しいが様々な面白い視点があり、こういう読み方もあるのかと感心した。2016/02/25

hiratax

0
(20060929)ものすごいハイスピードで読んでしまって味わえていない。以降も、稲葉本あんま読んでないな。と思ったらあんま出てない。寡作。2006/09/29

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