内容説明
インターネットはだれが管理・運営すべきか、国家か企業か市民か。世界情報社会サミット(WSIS)やICANNの場で、なにが問題として顕在化したのか。その背景はなにか。激突する利害:各国の面子、産業界の思惑、市民社会の自負。アナン国連事務総長、インターネットガバナンス・ワーキンググループ(WGIG)を設置。市民社会の一員として長くこの問題にかかわってきた著者の最前線からの報告と提言。情報社会を担うすべての人の必読の書。
目次
序章 WSIS東京準備会合―台湾NGOの参加で紛糾
1章 なぜ情報社会サミットなのか―智民の台頭
2章 インターネットガバナンス―政府管理の強化をめぐってWSIS最大の争点に
3章 ICANNの歩みと課題―グローバル・ガバナンスのテストケース
4章 デジタルデバイドとICTのガバナンス―ドットフォースに参加して
5章 グローバルなガバナンスの理念とは―求められる新たな多元主義
6章 今後の展望―日本の課題 アクティビズムの課題
終章 おわりに―911の悲劇を超えて
著者等紹介
会津泉[アイズイズミ]
ハイパーネットワーク社会研究所副所長。多摩大学情報社会学研究所主任研究員(兼任)。ICANN一般会員助言委員会(ALAC)委員。1952年仙台市生まれ。1986年ネットワーキングデザイン研究所設立。1997年アジアネットワーク研究所をマレーシアに設立、2000年東京に戻る。主な研究分野は、ネットワーク社会論、アジア・途上国におけるインターネット発展過程
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