メディアの法則

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757100664
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0030

内容説明

狭いメディア論の文脈を離れ、広大な知の全体像が立ち現われる。情報社会の探査と新しいマクルーハン読解のための必読の書。

目次

鎖につながれたプロテウス―視覚空間の起源
鎖につながれたプロテウス―今日使われている視覚空間
解き放たれたプロテウス―ユークリッド以前の聴覚空間
解き放たれたプロテウス―ユークリッド以後の聴覚空間―二〇世紀
文化とコミュニケーション―二つの脳半球
メディアの法則
テトラッド
メディア詩学

著者等紹介

マクルーハン,マーシャル[マクルーハン,マーシャル][McLuhan,Marshall]
1911年、カナダのアルバータ州生まれ。英文学者、文明批評家。カナダのマニトバ大学で機械工学と文学を学び、イギリスのケンブリッジ大学トリニティー・カレッジに留学。1946年、トロント大学教授となる。1951年に芸術批評の手法を用いて広告を論じた『機械の花嫁』を刊行。62年には、活版印刷の発明が引き起こした文化と社会の変革について、独自の視点と著述形式で『グーテンベルクの銀河系』を発表、次いで64年に刊行した『メディアの理解』は世界的なベストセラーとなった。1980年、トロントの自宅にて死去

マクルーハン,エリック[マクルーハン,エリック][McLuhan,Eric]
マーシャル・マクルーハンの長男として1942年に生まれる。ウィスコンシン州立大学やヨーク大学などで英文学を教え、現在はトロント大学の文化技術センター副所長兼国際部門のディレクター。マクルーハンの思想の要諦をまとめた『エッセンシャル・マクルーハン』(1995)の編集やウェブ・マガジン『マクルーハン研究』を主宰するなど、マクルーハン思想の今日的深化を進めている

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年、岩手県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京都立大学人文学部教授。英国近代文学論から文化論、視覚論、メディア論に至るまで、広範な知の領域を走査し、批評と翻訳活動を行なう

中沢豊[ナカザワユタカ]
1958年、新潟県生まれ。1982年、東北大学法学部卒業。同年電電公社(現NTT)入社。1991‐97年、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)設立に従事。1997‐98年、トロント大学マクルーハン・プログラム客員研究員。現在、(株)エヌ・ティ・ティ・イフ取締役
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

43
マクルーハン親子が書いたメディア論です。最近の人はあまりこの人物の名前を知らないと思われますが、私の年代の人はマスコミなどに興味のあった方はご存知の方が多いと思われます。メディアを少しでも研究しようという方にはこの本のメディアの法則というものはどのようなことかを理論的に勉強されたほうがいいと思います。いい本であると思います。2015/05/11

ますみ

1
昔、英語の授業で高山宏に薦められた一冊。あのとき必死で読んだのが、理系のくせに人文系を楽しんで読めるきっかけ。ただし、この本自体は、テトラッドと呼ばれる、人工物が生まれる作用を分析する手法に関する部分が多い。当時、テトラッドによる作用の分析は、マーケティングに流用されてそうと思った。

ぽてと

0
『グーテンベルクの銀河系』や『メディアの理解』に比べてあまり知られていないマクルーハンの遺作。この本の主題であろうテトラッドは、マクルーハン親子が主張すると通りのポパーの批判的合理主義に適っているとは思わない。しかし、今後ますます激しくなるだろう社会と技術の変動を冷静に見通すのに参考となるツールにはなりそうである。2016/01/22

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