内容説明
狭いメディア論の文脈を離れ、広大な知の全体像が立ち現われる。情報社会の探査と新しいマクルーハン読解のための必読の書。
目次
鎖につながれたプロテウス―視覚空間の起源
鎖につながれたプロテウス―今日使われている視覚空間
解き放たれたプロテウス―ユークリッド以前の聴覚空間
解き放たれたプロテウス―ユークリッド以後の聴覚空間―二〇世紀
文化とコミュニケーション―二つの脳半球
メディアの法則
テトラッド
メディア詩学
著者等紹介
マクルーハン,マーシャル[マクルーハン,マーシャル][McLuhan,Marshall]
1911年、カナダのアルバータ州生まれ。英文学者、文明批評家。カナダのマニトバ大学で機械工学と文学を学び、イギリスのケンブリッジ大学トリニティー・カレッジに留学。1946年、トロント大学教授となる。1951年に芸術批評の手法を用いて広告を論じた『機械の花嫁』を刊行。62年には、活版印刷の発明が引き起こした文化と社会の変革について、独自の視点と著述形式で『グーテンベルクの銀河系』を発表、次いで64年に刊行した『メディアの理解』は世界的なベストセラーとなった。1980年、トロントの自宅にて死去
マクルーハン,エリック[マクルーハン,エリック][McLuhan,Eric]
マーシャル・マクルーハンの長男として1942年に生まれる。ウィスコンシン州立大学やヨーク大学などで英文学を教え、現在はトロント大学の文化技術センター副所長兼国際部門のディレクター。マクルーハンの思想の要諦をまとめた『エッセンシャル・マクルーハン』(1995)の編集やウェブ・マガジン『マクルーハン研究』を主宰するなど、マクルーハン思想の今日的深化を進めている
高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年、岩手県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京都立大学人文学部教授。英国近代文学論から文化論、視覚論、メディア論に至るまで、広範な知の領域を走査し、批評と翻訳活動を行なう
中沢豊[ナカザワユタカ]
1958年、新潟県生まれ。1982年、東北大学法学部卒業。同年電電公社(現NTT)入社。1991‐97年、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)設立に従事。1997‐98年、トロント大学マクルーハン・プログラム客員研究員。現在、(株)エヌ・ティ・ティ・イフ取締役
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感想・レビュー
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