内容説明
都市史研究の第一人者が人骨の発見状況、寺院・神社の分布などをふまえ、臨海都市の地下に封印された「ナニカ」を掘り起こす注目作。
目次
第1部 東京の骨(日本人の死体観;死体と骨の間;江戸の寺院;骨の見つかり方;江戸の寺院のデータ;骨の発見の時代差)
第2部 東京の怨霊(はじめに~「やしろ」の改称;明治の宗教改革;神社号の誕生;京都との比較 ほか)
著者等紹介
鈴木理生[スズキマサオ]
1926年、東京都生まれ。法政大学高等師範部卒業。千代田図書館勤務を経て、現在、東京都市史研究所理事。都市史研究家
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感想・レビュー
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Matoka
17
テーマは興味深いのだが話があちこちに飛びすぎ。個人の主観で断定している感もあり途中から、これはトンデモ本か?と思ってしまいそこからはもーパラパラと斜め読みしてしまった。テーマは面白かったです。2016/03/20
いのふみ
3
葬制だけでなく、民俗学的範囲もカバーしている。忘れたころに現れるユーモアも忘れ難く、いい味。2016/05/17
いのふみ
3
東京、なかんずく皇居付近の土地には死体や骨が大量に埋まっており、それが現在まで影響を与え続けている! 「死都・東京」! という、僕はロマンチックな読み方をしたかった読者であった。2016/05/16
呉もよこ
2
江戸時代の大規模な災害や疫病、寺院などの移転等で埋葬されたお骨がどうなっていったのかーというお話し。 ミもフタもない言い方をしちゃうと「結局、金かよ!」という結論になっちゃうが、現在、お金にまつわる色々で雑に扱われてしまったお骨たち。 そんなお骨にまつわる江戸~現在を読んでいくと、夏の怪談話もまんざら嘘じゃないかもねーと思えてくる。2013/08/18
ウララ
2
第一部は東京には何故骨がたくさん埋まっているか。江戸を拡張するために寺を移したから。最近でも見つかるそうだ。第二部の「東京の怨霊」はちょっとこなしきれなかった。風水は江戸の町作りには関係ない、との意見は新鮮。2011/10/29