アスキー新書
パラダイス鎖国―忘れられた大国・日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784756151339
  • NDC分類 304
  • Cコード C1236

内容説明

便利さや物の豊富さでは日本はトップクラスであり、外国への憧れも持たなくなった。そういった日本の様子を著者は「パラダイス鎖国」と呼ぶ。「ジャパンパッシング(日本離れ)」の背後に潜む日本の問題点を浮き彫りにしながら、21世紀の日本人のあり方を提言する画期的論考。

目次

第1章 「パラダイス鎖国」の衝撃(失われゆく「海外」の輝き;『HEROES/ヒーローズ』に見る日本人;パラダイス鎖国・産業編)
第2章 閉じていく日本(輸出は「悪」か?;閉じていく日本のカタチ;パラダイス鎖国という現実)
第3章 日本の選択肢(21世紀の「ゆるやかな開国」;「豊かさ」の戦略;アメリカに何を学ぶか;多様性の国を目指して)
第4章 日本人と「パラダイス鎖国」(モーレツ社員でもなく、引きこもりでもなく;雇用慣行が日本人を変える;「脱・鎖国」の日本人)

著者等紹介

海部美知[カイフミチ]
ENOTECH Consulting代表。AZCAマネージング・ディレクター。一橋大学社会学部卒、スタンフォード大学MBA。1989年より、米国の長距離電話と携帯電話のキャリア事業を経験。1998年にコンサルティングを開始。米国と日本の通信・IT・新技術に関する戦略提案・提携斡旋などを行っている。ブログ「Tech Mom from Silicon Valley」を運営。シリコンバレー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

25
パラダイス鎖国とは著者が作った造語らしいが、聞いた事ないし理解しにくい。あまり得ることがない書であった。2018/08/14

紙狸

8
2008年刊行。新型コロナの流行で一種の鎖国を強いられている中で、ひもといた。「パラダイス鎖国」は著者が広めようとした表現。「清潔で安全」で「住み心地のいい」日本が外とつながる力を失いつつあるーという状況を表した。著者が好きな映画、実際に身をおいたビジネスからの題材が多い。鎖国の傾向は変えるべきだとの立場(鎖国でいい、とひらきなおりはしない)。処方箋として、「このぐらいだったらやってもいいかな」ぐらいの小さい変化を積み重ねて、新時代に対応する体力を作っていくこと。基本的には今日でも通用する議論だと思う。2021/02/27

たいそ

4
グローバル化の公式1、2が成り立たなくなっているにも関わらず変化についていけていない日本はどうすれば良いか。「内なる黒船」を生み出すのはどういう戦略か。2011/06/25

Kentaro

2
著者が2005年にパラダイス鎖国と言い始めた頃から、一人当たりGDPなどの指標が下落し始め、中国などの新興国が台頭し、日本の優位性が薄れ始めていた。 よって、この豊かではあるが下降している状態から脱却するためには、イノベーションを通した開国が必要だという結論でした。 ちょっと分かりにくい部分もありましたが、自国第一主義に片寄る鎖国主義は経済を停滞させるが、その引き換えにグローバリゼーションを進めるのが良いと思い込むのも怖いかなと感じた一冊でした。2017/09/06

ふぇるけん

2
『パラダイス鎖国』。。。まさに今の日本の状況を的確に表現したキーワードでは。でもこの状況が続くのがいいのかどうかは筆者も疑問を投げかけている通り懐疑的だ。すでにそのひずみが貧困問題などにも出てきているのではと感じる。大震災をきっかけに日本および日本人がどう変わるのか、じっくりと見つめていきたい。2011/03/31

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