内容説明
日本人の基本の食のスタイルは「めし、味噌汁、漬物」にあり。プラス、朝めしの友として食べ続けられた食材がある。それらの曰く因縁故事来歴をたどりつつ、現在の評価を探っていくと、日本の「朝めし」の優れた「品格」が見えてくる。
目次
「朝めし」とは断食を破ること
朝めしは「生き方」である。
梅干は古からの「日本人の友」。
味噌汁に味・命・美の「三礎」あり。
豆腐が日本人に愛される理由。
ワカメは神代の昔から。
漬物のレーゾンデートル。
「納豆伝説」を考察する。
ああ、憧れの玉子ごはん。
海苔とエコロジー。
コメは日本人のチカラのモト。
茶は最高の飲料である。
和の朝めしの底ヂカラ
著者等紹介
麻生タオ[アソウタオ]
1952年。熊本市生まれ。広告専門誌、出版社、広告代理店などに勤務後フリーの編集者&ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aki319
10
朝めし。なんという素晴らしい響きなのでしょう。日本人の朝めしはやっぱり米ですね。2011/08/16
B.J.
8
●納豆の栄養として注目されているのが、亜鉛。欠乏すると、何を食べても味がわからない味覚失調症になるし、脳に不足すると記憶力の低下が起こる。 ●玉子を生で食べるのは、蛇かロッキー・バルボアくらいだ、とアメリカ人。 ●お茶漬けメーカーが氷水で食べる茶漬けを「冷やし茶漬け」と称して夏場の食べ方をアピールしていたが、この食べ方は、「源氏物語」にも出てくる「水飯(すいはん)」というもので、別に新しい食べ方ではない。・・・本文より2020/03/11
あぽ
5
和食が健康だのなんだの、そんなことは二の次なのだ。我がニッポンの朝ごはんは、なんたって美味い。これにつきるのである。寝起きの身体に染みこむ豆腐とワカメの味噌汁、ほかほかごはんに納豆・ぬか漬け。読むと朝食が食べたくこと必至だ。引用文献にも興味が沸く作りになっており、日本の和食材へ興味が広がる。特に医学者ベルツ先生が調べた東京~日光の約110kmを、人力車で走る日本人たちの食生活と肉食テスト。これには驚かされた。(しかもなんと14時間半で着いたらしい!)知識欲と食欲をそそる一冊、なかなか面白かった。2012/03/08
ショコラテ
5
お腹がすいていたので、つい借りてしまいました。旅館の朝定食、大好き~。日本の食事は、いかに米をたくさん食べるか、という観点でおかずが考えられているという説に米喰いの私は深々と首肯。あとがきを読むと、初出はなんと、以前働いていた会社のグループの機関紙でした。読んだことあったかなぁ?自分のあまりの記憶のなさが怖いです。2012/01/07
てくてく
1
味噌汁、豆腐、漬物、納豆、卵、海苔、米、茶といった、朝ご飯に関する素材についてまとめた本。私個人はパンよりもごはん党なのだけれども、漬物をもうちょっと大事にすべきかなと思った。2014/06/12