出版社内容情報
日本を、改める。
「イノベーション」とは、これからの日本をどうしたいのか?を考える取り組みである。安倍政権が政策に掲げたことで注目を集めた「イノベーション」とは何か? それは単なる技術革新にとどまらず、従来の常識を覆し、社会の大きな変化を起こすことである。そのためには、日本は根底にある文化から、ものの考え方、そして法律の作り方まで、ありとあらゆるものを変える必要がある--。
日本が生んだコンピュータ・サイエンス界の最高の知性が、イノベーションをキーワードにこの国のあり方を問い直す、現代人必読の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K_1
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google、apple、衛星DMB対応携帯電話、ERP、裁判員制度、情報スーパーハイウェイ等、様々な具体例を挙げながら、日本の得意なプロダクト・プロセスイノベーションではなく、日本の苦手なソーシャルイノベーションの重要性を説く。「フロー」、「ベストエフォート」といった視点を持つよう促し、日本まるごとのイノベートを図る。野心的かつ刺激的な本。2012/04/15
ceskepivo
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「ベスト・エフォート」(各人ができる限り最大限の努力をすることを前提に、全体について絶対保証はないことを知った上で利用する)という考え方が日本社会には欠けている、という指摘にはいたく同感。日本人は、政府、企業、学校などに期待しすぎ。2010/01/27
mym
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イノベーション=技術革新ではない。イノベーションとは制度などの考え方を含み、社会を大きく変えるという考え方。なぜ日本がこの分野で弱いのかについて、日本が依る大陸法と、相対する英米法という制度上の原因を指摘されたところが明快で納得。「技術立国」とか言いながら日本が変われないのは、技術側から物事を見られない者が法律や政治を動かしているからだろうか。2009/12/26
taknom
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真のイノベーションを達成するには何が必要か述べてあります。こういう人がイニシアティブを取ってくれれば、日本も良くなるかもしれないと思ってしまいました。2008/12/08
木公
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ユビキタス・コンピューティングについて知りたかったので、付録以外はほとんど読み飛ばした。2008/06/13