内容説明

BSDの作者たち自身が、4.4BSDの内部構造と、機能を実装する上で採用された概念、データ構造、アルゴリズムについて詳しく解説。

目次

第1部 概要(歴史と目標;4.4BSDの設計の概要;カーネルサービス)
第2部 プロセス(プロセス管理;メモリ管理)
第3部 入出力システム(入出力システムの概観;ローカルファイルシステム;ローカルファイル格納形式;ネットワークファイルシステム;端末デバイス処理)
第4部 プロセス間通信(プロセス間通信;ネットワーク通信;ネットワークプロトコル)
第5部 システム操作(システムの起動)

著者等紹介

マキュージック,マーシャル・カーク[マキュージック,マーシャルカーク][McKusick,Marshall Kirk]
本や記事を書いたり、コンサルタントとして働いたり、UNIXやBSDに関係した授業を行ったりしている。カリフォルニア大学バークレイ校にいたときは、4.2BSDの高速ファイルシステムを実装した。また、Berkeley Computer Systems Research Group(CSRG)ではリサーチコンピュータサイエンティストを勤め、4.3BSDと4.4BSDの開発およびリリースの監督を行った。コーネル大学の電子科学科の学部を卒業し、カリフォルニア大学バークレイ校の大学院に移り、計算機科学とビジネスアドミニストレーションの分野で修士を得た。また、計算機科学において博士号を得た。Usenix協会において過去会長を務め、現在はACMとIEEEの会員である

ボスティック,キース[ボスティック,キース][Bostic,Keith]
Berkeley Software Design,Inc.のテクニカルスタッフである。8年の間、CSRGのメンバーとして、400を超える自由に再配布可能なUNIX互換のユーティリティの開発を監督し、1991年にはカリフォルニア大学バークレイ校より4.4BSDを自由に再配布可能にした功績により表彰された。それと同時に、PDP‐11に対する2.10BSDの主任設計者であり、バークレイログ構造型ファイルシステムとバークレイデータベースパッケージ(DB)の共同開発者である。また、広く用いられているviの実装であるnviの開発者である。ジョージワシントン大学より、統計学の学士と、電気工学の修士を得た。ACM、IEEE、いくつかのPOSIXワーキンググループのメンバーである。マサチューセッツに妻Margo Seltzerとともに住み、猫を飼っている

カレルズ,マイケル[カレルズ,マイケル][Karels,Michael J.]
Berkeley Software Design,Inc.のシステム設計者であり、エンジニア部門副社長でもある。彼は8年間をカリフォルニア大学バークレイ校のCSRGにおいて、4.3BSDのシステム設計における主任プログラマとして過ごした。ノートルダム大学より、微生物学の学士を得ている。カリフォルニア大学の大学院において分子生物学を学ぶ間、PDP‐11に対するバークレイソフトウェアディストリビューションである2.9BSD UNIXの主任開発者を務めた。ACM、IEEE、いくつかのPOSIXワーキンググループのメンバーである。妻のTeri Karelsとともにミネソタの僻地に住んでいる

クォーターマン,ジョン[クォーターマン,ジョン][Quarterman,John S.]
テキサスインターネットコンサルティング(TIC)の共同経営者であり、そこではネットワークとオープンシステムに関するコンサルティングを、特にTCP/IPネットワークとUNIXシステムと、標準に重点をおいて行っている。Zilker Internet Parkのパートナーであり、オースチンにおいてインターネットアクセスを提供している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。