内容説明
Jargonとは技術スラングの一種。Jargon Fileは、MITやスタンフォード大学などを源流とし、30年近くも収集・改訂が続けられてきたインターネット上の用語集であり,本書はその完全日本語訳。有名無名ハッカーたちのユーモア、有名なハック事件、伝説の傑作コンピュータや消滅したプログラミング言語などが登場するJargon Fileは一種のコンピュータ裏面史であり、ハッカーを取り巻くサブカルチャーのスケッチでもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
Jargon File 3.0(1996刊)の2002年の翻訳だが、初版にあたるjargon-1は1975年に始まる。MIT、スタンフォード、カーネギーメロン大等のAI研究コミュニティの膨大なジャーゴンが収録されているが、コンピュータのかたちも役割も現在とかけ離れている一方、後にサイファーパンクを生む独特のハッカー文化を知ることができる(例:IBMに対する反感と揶揄)。本書は歴史と語源解説がついた3版の邦訳であり、クラッカーに関する語彙も新たに加わったという。序文で編者はサイバーバンクに献辞を捧げている。2018/06/23
white6
0
アップルの創始者のひとり、スティーブ・ウォズニアックの自伝や「ハッカーズ」を読んでいたためかかなり楽しめた。適当にページをめくって、ハッカーの感性に触れるのは楽しいしいい暇つぶしになる。 ただこの本の英語版は普通にネット上に公開されているので、購入するときはその点だけ注意。2015/12/07
イウタ
0
辞書なので真面目に読んだわけではないが 面白い2023/09/22
舫
0
この本は、旧版『ハッカーズ大辞典 』アスキー、1995/06/01版も読んだのですが、本文も意外に真面目な事も記してあったり、また、おまけの「メルの物語」や、スイッチ(more magic)の話も楽しく読めた記憶があります。また、こういう本が出てこないかなと期待する日々。