内容説明
人間型ロボット造り最大の命題、それは「人間とは何か」を解明することにあった!取材、執筆に丸2年!早稲田大学、大阪大学、東京大学、経済産業省、ホンダ、ソニー、NEC…日本のロボット開発の最新動向や現代科学の最新理論から「ヒューマノイド」の未来を探る、渾身のサイエンス・ノンフィクション。
目次
第1章 人間は「神」になれるのか?―ロボット史に見る人類の見果てぬ夢と野望
第2章 ロボットはここまで「進化」した―高度化・多様化するロボット造りの最前線
第3章 なぜヒューマノイドなのか?―科学に突きつけられた身体性の重要さ
第4章 ヒューマノイドを誕生させる新理論への挑戦―「生命」という複雑系の解明が鍵を握る
第5章 宇宙で一番複雑な物質=「脳」の謎に迫る―現代科学が描く“脳のシステム”の見取り図
第6章 ヒューマノイドに「意識」や「心」は発生するか?―浮き彫りになる生命というものの“謎”
第7章 「鉄腕アトム」は実現するか?―予兆的に見えてくる「未来のアトム」という究極のメタファー
著者等紹介
田近伸和[タジカノブカズ]
1953年、富山市生まれ。東北大学工学部建築学科卒。フリージャーナリスト。日経マグロウヒル社(現、日経BP社)に勤務。同社が発行する「日経アーキテクチュア」記者を経て、1982年にフリーになる。現代科学、現代思想を独自に追究するとともに、現代社会における個人の自立的な生き方を追究している。ジャーナリストとして、取材を通し、事象的なものをウオッチしながら「昼の思索」を掘り下げる一方、科学的思考、哲学的思考、詩的想像力をめぐらす「夜の思索」を掘り下げ、「昼の思索」と「夜の思索」の統合を試みている。一級建築士でもある
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