内容説明
コロンビアの田舎町に住む17歳のマリアは、一家の生活を支えるため、町のバラ農園で単調でつまらない刺抜きの仕事をしていた。だがトラブルを起こし、仕事をクビになってしまう。そんなとき、とあるパーティーで知り合った男から“旅に関する仕事”を勧められる。それが麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する仕事だと知り、一旦は躊躇するマリアだが、想像を超えた額の報酬を前に、危険を承知で引き受けてしまう。だが、彼女の体内にはひと粒の命が宿っていた―。南米コロンビアで実際に社会問題になっている「ドラッグミュール」(麻薬を体内に入れて密輸する)の仕事を選んだ、17歳の少女の運命を描く衝撃のドラマ。世界各国の映画祭で絶賛された話題作。
著者等紹介
高橋美夕紀[タカハシミユキ]
1976年(昭和51)、埼玉生まれ。立教大学中退後、編集プロダクションに入社。23歳でフリーとなり、雑誌やムック、企業広告などの企画、構成、執筆などを行う。また、有名人のエッセイや単行本の制作などにも携わる。2005年2月、小説『KOOLS』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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