負債論―貨幣と暴力の5000年

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負債論―貨幣と暴力の5000年

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  • サイズ A5判/ページ数 770,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753103348
  • NDC分類 338.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

『負債論』は21世紀の『資本論』か?

現代人の首をしめあげる負債の秘密を、貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。資本主義と文明総体の危機を測定し、いまだ書かれざる未来の諸可能性に賭ける、21世紀の幕開けを告知する革命的書物。トマ・ピケティなど、欧米で絶賛!

第1章 モラルの混乱の経験をめぐって

第2章 物々交換の神話

第3章 原初的負債

第4章 残酷さと贖い

第5章 経済的諸関係のモラル的基盤についての小論

第6章 性と死のゲーム

第7章 名誉と不名誉 あるいは、現代文明の基盤について

第8章 「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル

第9章 枢軸時代(前八〇〇―後六〇〇年)

第10章 中世(六〇〇― 一四五〇年)

第11章 大資本主義帝国の時代(一四五〇から一九七一年)

第12章 いまだ定まらぬなにごとかのはじまり(一九七一年から今日まで)

デヴィッド・グレーバー[デヴィッド・グレーバー]
1961年ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス大学人類学教授。
訳書:『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
    『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)
著書:Lost People:Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar,Indiana
University Press.Toward an Anthropological Theory of Value:The False Coin
of Our Own Dreams (Palgrave,2001).
Direct Action:An Ethnography (AK Press,2007).
The Utopia of Rules On Technology,Stupidity,and the Secret Joys of
Bureaucracy (Melville House,2…

酒井 隆史[サカイ タカシ]
大阪府立大学教員。専攻は社会思想史、都市形成史。
著書:『自由論』(青土社、2011年)
『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)
『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)など多数。
訳書:スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』ちくま学芸文庫(共訳)
   マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ『〈帝国〉』以文社(共訳)
   マイク・ディヴィス『スラムの惑星』明石書店(監訳)など多数。

高祖 岩三郎[コウソ イワサブロウ]
翻訳家・批評家・Autonomedia編集委員。1980年渡米、ニューヨーク在住。国家工作にかかわると同時に翻訳・執筆活動に従事。
訳書:Kojin Karatani,Transcritique(MIT Press)
Arata Isozaki,Japan-ness Architicture(MIT Press)
David Graeber 『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
David Graeber 『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)など多数。
著書:『ニューヨーク列伝』(青土社、2006年)
『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社、2009年)
『死にゆく都市、回帰する巷』(以文社、2010年)など多数。

佐々木夏子[ササキ ナツコ]
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了。2007年よりフランス在住。現地で翻訳業に従事。

内容説明

『資本論』から『負債論』へ。現代人の首をしめあげる負債(=ローン)の秘密を、古今東西にわたる人文知の総結集をとおして貨幣と暴力の5000年史という壮大な展望のもとに解き明かす。資本主義と文明総体の危機に警鐘を鳴らしつつ、21世紀の幕開けを示す革命的な書物。刊行とともに重厚な人文書としては異例の旋風を巻き起こした世界的ベストセラーがついに登場。

目次

モラルの混乱の経験をめぐって
物々交換の神話
原初的負債
残酷さと贖い
経済的諸関係のモラル的基盤についての小論
性と死のゲーム
名誉と不名誉―あるいは、現代文明の基盤について
「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル
枢軸時代(前八〇〇‐後六〇〇年)
中世(六〇〇‐一四五〇年)〔ほか〕

著者等紹介

グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
1961年、ニューヨークに生まれる。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス人類学教授

酒井隆史[サカイタカシ]
大阪府立大学教員、専攻は社会思想史、都市形成史

高祖岩三郎[コウソイワサブロウ]
翻訳家・批評家。1980年渡米、ニューヨーク在住。地球的な反資本主義/国家工作にかかわると同時に、翻訳・執筆活動に従事

佐々木夏子[ササキナツコ]
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了。2007年よりフランス在住、現地で翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

122
読んでみて、経済史的な側面よりも分明しあるいは社会史の分野に入る本ではないかと思われました。ブローデルの「地中海」を思わせる感じもしました。負債に対する考え方もあるのですがそれを現在の世界各国の違いなどの対応方法などを分析してくれてもいいのではないかとも思ったりしていました。面白い視点からの分析ではあると思います。2017/05/10

きゃれら

25
経済学、貨幣論の現在地を知りたいつもりで挑んだが、そこが全く抜けたマクニール「世界史」、ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」を埋める歴史読書ともなった。アダム・スミス、マルクス、ケインズ、モース、ニーチェを取り上げ、ひっくり返していく鮮やかな語り。現代の世界の流れも俯瞰してみせてくれる。中国がアメリカの債権をたくさん買うのは、周辺国を服従させてきた古代からの伝統的施策というのは、目からうろこ。もっと広く読まれるべき本だと思うので、気軽な新書がでないものか。新書で短くこの本の魅力を伝えるのは難しいだろうけど。2021/08/20

34

22
ローンにがんじからめにされた現代のプロレタリアートは、債権者に対してメフィストフェレス的な悪のイメージを懐きながらも、「借りたものは返さなければならない」というモラリティに忠実なままでいる。このモラル上の混乱が、わたしたちの集団的想像力に限界を課しているとしたら……。著者の発想はニーチェの系譜学の発想に似てなくもない。しかしニーチェが無知であった領域、むしろその無知を武器とした領域は、著者にとって専門分野である。文化人類学の知見をもとに、近代のモラルと経済学の諸前提に切り込む著者の筆致は見事。2017/02/15

アーサー

20
初読。1時間◆目次とあとがき、訳者あとがきを読んだ。グレーバー本2冊目◆著者は人類学者。2020年逝去◆「借りたお金は返さねばならない」のはなぜか。5000年を振り返る。本書での試みは「次代の展望を提示するのではなく、(中略)時代にふさわしい大きな尺度と規模で思考を開始するとはどういうことか、問いかけはじめること」という◆長大な本。『独学大全』と同サイズ。読み切れる自信ない。馴染みの薄い分野の博覧強記の人による著書は、読むのが大変。2022/05/20

roughfractus02

17
著者をアナキストの人類学者に固定し、経済学史の文脈で本書を読むと、過去の資本に関する議論に照らして荒さがしする経済学者たちの標的になるかもしれない。が、現代の電子マネーを実務で扱う貨幣論者たち(F・マーティン、K・セガール)が経済学的貨幣論に信用創造の操作と債務の隠蔽を見出すのと同様、メソポタミア以来の5000年の貨幣の人類史を記す本書が貨幣を負債において捉える点は注目に値する。本書は貨幣ありきの交換の歴史でなく、貨幣の形が力の不均衡から生じ、サイバーな現在にその相貌を露わにする点を示唆するように思える。2018/07/11

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