内容説明
近代主権論の嚆矢カール・シュミットの“例外状態”の概念を、アーレントの“全体主義”とフーコーの“生政治”の成果をふまえて批判的に検討を加え、近代的主権の位相をとらえた画期的な政治哲学。
目次
第1部 主権の論理(主権の逆説;主権者たるノモス;潜勢力と法権利 ほか)
第2部 ホモ・サケル(ホモ・サケル;聖なるものの両義性;聖なる生 ほか)
第3部 近代的なものの生政治的範例としての収容所(生の政治化;人権と生政治;生きるに値しない生 ほか)
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ][Agamben,Giorgio]
1942年、ローマに生まれる。現在、ヴェローナ大学教授
高桑和巳[タカクワカズミ]
1972年、横浜に生まれる。現在、東京大学大学院総合文化研究科助手
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