出版社内容情報
木馬のブランは、長い年月を経て、楽しいことも、悲しいこともある旅をします。背景と馬の変化で物語が進む、木馬定点絵本。
内容説明
大切な人との出会いや、別れ―。楽しいことも、悲しいこともたくさんありました。どんな場所でも、どんな時も。けんめいに前をむいて走った木馬の、長い長い物語。
著者等紹介
牡丹靖佳[ボタンヤスヨシ]
1971年大阪府生まれ。現代美術作家。第4回セゾンアートプログラム美術家助成受賞。財団法人野村国際文化財団芸術文化助成受賞。ポロック・クラズナー財団助成受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
187
牡丹靖佳展@市立伊丹ミュージアムにて。 メリーゴーランド、回転木馬に感じる哀愁がひたひたと伝わってきます。 時代とともに設置場所が変わっていき、否応なく旅することになる木馬を主人公に、深い優しさとちょっとしたユーモアで描かれます。 うつろいゆく儚さを感じる美しい絵本です。2024/01/28
いちろく
29
紹介していただいた本。メリーゴーランドの木馬の一生。時の経過が様々な情景から分かる点が直ぐに目を引く。時や場所が変わっても求められることはある。そんなメッセージも感じた。2023/02/09
マツユキ
24
ある男の子にブランと名付けられた木馬の物語。大きな出来事はないのですが、長い時間が経っても、色んな場所で、色んな人を乗せた喜びは色褪せない。そして、また続いていくのね。温かい色使いの通りの素敵な絵本でした。2023/01/13
anne@灯れ松明の火
21
ゆっくり追っかけ中の牡丹さん。出版社SNSご紹介。新着棚で。メリーゴーラウンドの白馬「ブラン」はタイトル通り、さまざまな場所を旅していく。それぞれの場所で、ブランは何を思い、何を願うのか。最後の最後、ブランはどうなる? ぜひ、読んでみて。ブランに人を重ねても読める気がする。ブランのような生涯、寂しい時、辛い時もあるけれど、最終的には悪くないね。淡く、美しい水彩画、眺めているだけで、癒される。2023/05/10
チヒロール
14
毎週のように乗りにやってきてくれる男の子に「ブラン」と名付けてもらった木馬。場所は変わっても楽しみに乗りに来てくれる人々のためにブランは懸命に働く。真摯にやるべき事を全うした後は、必ず光がさす。大切な人にまた出会え、生まれ変われる。丁寧に描かれた色彩豊かな絵はとてもステキ。阪神パークのメリーゴーランドに祖母と乗った懐かしい思い出が蘇ってきた。大人にもおすすめの優しい絵本。2024/03/15