出版社内容情報
大型のキツツキ、クマゲラは、ドドドという音で木を掘り、潜む虫を探します。小さなアリを食べて生きるために発達した、体の不思議や子育ても紹介。毎年、少しずつ変化しながら続いていく、森の営みを伝えます。
内容説明
アイヌの神であるクマゲラ。少しずつ変化しながら続いていく森の営みを追う。
著者等紹介
竹田津実[タケタズミノル]
1937年、大分県生まれ。獣医師、写真家。1963年より北海道東部の小清水町農業共済組合家畜診療所勤務。1970年、同診療所所長。傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を行いながら、キタキツネの生態調査を続ける。2004年より、北海道東川町に移る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
16
クマゲラはクマゲラでしかなくてクマゲラなのだ。2019/04/03
おはなし会 芽ぶっく
7
第46回 北海道指定図書 中学年 東川町在住の竹田津 実さんの写真集。春から冬にかけてのクマゲラの様子がわかります。東川町は写真の町、写真甲子園も開催されています。(今年はコロナで中止)クマゲラはアイヌの神さまでもあります。頭に赤い帽子を被っている姿が可愛いです。2020/08/08
紅生姜
5
どこかでクマゲラの絵本を読んだ記憶はあるが、ここまでじっくり踏み込んだものはなく、クマゲラを一目見てみたくなった。作者のクマゲラ愛が伝わってきて、私もどうか雛クマゲラが立派に巣立ちますようにと祈りながらの読書だった。巣立ちのためだけにすべてをささげる親クマゲラに感動しかなかった。こんな風にどこかで必死に命をつないでいる生き物がいるということに、勇気をもらった。2018/12/31
のんたろう
2
クマゲラすごい!知らなかったことだらけで驚きの連続!獣医師である作者の目があたたかくて、クマゲラと作者のファンになってしまう。2019/11/20
Midori Matsuoka
2
クマゲラの巣作りから子育て、ヒナの巣立ちまでを温かく見守った写真絵本。 親鳥のヒトへの警戒心やヒナの無防備さなどクマゲラの生き様が垣間見られる。 鮮やかな赤い頭が印象的。 木をつつく、というよりノミで削るような力強いくちばしからアイヌの人々がクマゲラの巣作りを「舟を掘っている」と表現するところや、森の中でクマゲラが木をつつく音が響く様子を神秘的にとらえるところなど、想像すると美しい森の様子と自然の音が頭に浮かぶ。2019/06/22