出版社内容情報
なかなか友だちができないぼく。でも引っ越してきて、最初にできた友だちは、きくち駄菓子屋のじいちゃん。
悲しいときも、うれしいときも、ずっとじいちゃんがそばにいてくれた。小学校4年生の浩介とじいちゃんの心温まる話。
内容説明
なかなか友だちができないぼく。でも引っ越してきて、最初にできた友だちは、きくち駄菓子屋のじいちゃん。うれしいときも、悲しいときもずっとじいちゃんがそばにいてくれた。
著者等紹介
かさいまり[カサイマリ]
北海道生まれ。北海道芸術デザイン専門学校卒業。心のゆれを丁寧に表現したお話作りを続けている。読み語り用CDを作り、独自の世界を展開し、全国各地で講演を行っている。作品多数。日本児童出版美術家連盟会員、日本児童文芸家協会会員
しのとうこ[シノトウコ]
イラストレーター。TRPG関連書籍、文庫レーベルで装画、挿絵を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
50
児童書。緊張しいで人と話すことが苦手な浩介(こうすけ)は、転校先でも友達を作れない。たまたま飛び込んだ駄菓子屋の居心地が良くて、毎日通うようになった。駄菓子屋のじいちゃんはだまって浩介を受け入れてくれる。ある日じいちゃんが入院し、ゆきねえちゃんが来た。じいちゃんが浩介のために駄菓子屋を開けていてくれていたことを知る。▽不覚にもうるっときてしまった。2019/05/07
ぶんこ
36
内気な転校生浩介10歳は同級生と打ち解けず一人ぼっち。家ではおばあちゃんが心配し過ぎて過干渉。逃げ出した先で見つけたのが駄菓子屋さん。そこでぶっきらぼうなおじいちゃんと出会う。おっかなそうなのに、なんだかあったかい。家にも学校にも居場所がなかった浩介にも自分をさらけ出せる居場所となりました。子どもにとっての居場所がある事の大切さを教えてくれる本。子どもの居場所になれる大人になれていたかなと自分を振り返ってみたら、ある一人の少女を思い出しました。今では立派なお母さん。2018/04/05
chiaki
34
引っ込み思案で、新しい学校にも友だちにも馴染めずに孤立感を味わう浩介。だが、きくち駄菓子屋の「じろっ」とニラみをきかせるぶっきらぼうじいちゃんやゆきねえちゃんとのたわいないやりとりが、次第に浩介の心を解きほぐしていく。ありのままの自分を受け入れてくれる…子どもにとって拠り所となるようなそんな居場所があること、大人がいることが、どれほどの救いになるか痛感させられた。思いがけないラストは、切なくも温かい。2019/06/02
頼ちゃん
14
私も子どもの居場所になれる大人になりたい。2018/05/10
杏子
14
駄菓子屋というから、某駄菓子屋のようなものかと思いきや違った!ごくまっとうな児童向け読み物だった。よくある話だろうけど、真っ直ぐに飛び込んでくる感じ。転校生で最初はクラスのみんなに溶け込めなかった少年が、駄菓子屋のじいちゃんに救われて、段々友達の中に溶け込んでいくまで。2018/04/03