出版社内容情報
科学読み物 小学校低学年から
林の中で、行列するアリをみつけました。どこにいくのかな? 同じ道を正確に歩けるのはなぜでしょう? なぞを少しずつ解明していきます。世界的に著名な昆虫カメラマン山口進氏の美しい写真で構成されています。
第45回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
内容説明
アリの行列は、どこに行くのでしょう?おなじ道を、どうして正確に歩けるのでしょう?なにか目印があるのでしょうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
11
クロクサアリの名前すら知らない段階から、観察は始まる。行列して2列で行き交うアリたちのようすの違いから、推論を働かせる。簡単だが着実に結果を得られる実験を繰り返し、観察をしつこく続け、なぜか?どうか?と問い続ける科学の醍醐味がありました。2021/08/19
ネジとサビ
6
今はもっと蟻のこともわかっているのだろうけど…、通り道を泥で塞がれた蟻たちが、順番にお行儀よく泥を移動しては最後尾についていき、最終的にきれいにしていくのが面白かった。 今の子たちには本の作りや絵が古くさく感じるかな?2020/09/11
moko
4
夏休み自由研究用。子どもと丸々3日間蟻を観察し続けたおかげで、夢にまで出てきてくれた。いくつか借りた蟻関係の本の中で1番面白くわかりやすい。本の流れも研究のまとめ方として参考になりそう。あとはまとめるだけ…お願いしますよ〜。2018/08/19
ましろ
4
先日5年生にオールズバーグ絵本「2ひきのいけないアリ」を読み聞かせした際おまけで紹介した本です。蟻は世界で12000種、日本には260種もいるんですって!アリは2つ胃袋があって「そのう」にためられた餌は吐き戻して仲間にあげるとか、10センチを何秒で歩くかストップウオッチで計ったり、何故行列を作るのか(足跡フェロモンを出してる)実験してる様子が写真や図解で分かり易く説明されててなかなか興味深かったです。男の子に反応が良かったですね、やはり男子は虫が好き♪2015/05/13
ようこ
1
教育出版4年生国語下「花を見つける手がかり」と同じようなコンセプトの本を探して蔵書から見つけたもの。生き物の生態について説明している本はたくさんあるが、実験したり試行錯誤しながら生き物の性質を見つけていくものはなかなかありそうでないし、あったとしても分厚くて簡単に読んだり紹介できるものはあまり多くない。そんななかでこれはなかなか使える一冊。アリの種類を調べるところからはじまっていること、通り道を土でふさいだ時のアリの行動についての写真記録が秀逸。2011/10/19