著者等紹介
ノリタケユキコ[ノリタケユキコ]
1989年、愛知県生まれ。パリを拠点とする日本人イラストレーター、アーティスト。2018年、パリのエコール・ド・コンテのイラストレーション学科を卒業
椎名かおる[シイナカオル]
訳書に、アントワネット・ポーティス作『まって』(日本絵本賞翻訳絵本賞:あすなろ書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どあら
39
図書館で借りて読了。色々考えながら読む。私はプールができる前の段階で止めといて住みたいな。2021/11/29
ヒラP@ehon.gohon
29
絵は美しいけれど、痛烈なアンチメッセージを秘めた絵本です。 二人の青年がカヤックで辿り着いた楽園で出会った女性は、自然と動物たちを愛していたはずです。 でも青年はそれぞれに家を思い描きます。 黒い髪の青年とは仲良くできたようですが、銀髪の青年からは逃げ去ります。 そして、対極的な開発が描かれています。 自然の中のくつろぎより、便利なリゾート地を好んでしまう自分には心痛いのですが、都市化されてしまったら楽園はなくなってしまいますね。2021/08/16
なななお
22
本当に、にんげんはいいものかしら…深く考えてしまう。海の向こうからやって来た男(左)と男(右)。男(左)は自分の家の分だけ木を伐り、家を建てる。男(右)は木を伐採し重機で整地後、家を建てる。森で静かに暮らしていた少女は、男(左)と暮らし、移ろう四季の美しさや動物達と共に生活する。男(右)と出会った時は伐採中だったので逃げ出してしまう。人間の描く楽園は人に依り違う。しかし動物達の思い描く楽園は、同じではないだろうか。それは神の視点で見る地球にとっても、同じではないだろうか。にんげんはいいものかしら…2021/10/16
うー(また遅れ気味です🙇)
20
〈絵本〉豊かな森のなか、自分たちでつくる【楽園】。左ページの世界は自然とともに。右ページの世界は人間の快適さを重視。美しい絵で対照的な2つの世界を淡々と物語る。あぁ、これを私たち人間はやってきたんだ。。【楽園】の意味を考えさせられるすごい絵本。2022/02/11
カタコッタ
20
右ページと左ページ、どちらが正しいとかどちらが正解だとか、そういう問題ではありません。読者の思いが相当必要です。いま、この時の決断が、この先の世の中を作っているのです。年齢は関係なく読める絵本です。2021/11/08