感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
74
YA。13歳のチュースはアメフト部のエースで町一番のスポーツヒーローだった、らしい。家の屋根から落ち昏睡から目覚めたチュースは家族の顔も自分の顔も分からない記憶喪失だった。部屋に飾られたトロフィーや記事は栄光を物語るが、学校に行くと全員がチュースを見て怯えた。どうやら記憶喪失になる前のチュースは極悪人だったらしい。13年間の記憶をリセットして新しい人生を始めたチュースは、過去の自分の行動に驚く▽極悪人が記憶を無くして善人になるだなんてあるのかしら。振り回される友人たちとチュースの戸惑いがとても面白かった2024/01/15
ゆのん
62
【NetGalley】屋根から落ち記憶喪失になった13歳のチェース。以前はアメフトのスター選手という輝かしい顔と最低最悪な悪の顔を持っていた訳だが…。自分の過去に愕然とし人生をやり直そうとする物語。周りの登場人物達がユニークで楽しいストーリーとなっている。2422019/08/21
パンダプー
23
Net Galley。あらすじみて、コミックの「シックスハーフ」みたいだなーと、読みたくなりました。「シックスハーフ」は恋愛が話の主軸ですが、リスタートは友情が主軸。アメフト部の英雄で弱いものいじめするスクールカースト上位者に、オタクでカースト下位グループに、頭弱いけど素直で綺麗な女の子とか、アメリカの学校の映画にでてくるステレオタイプな学校の感じなのがちょっと馴染めないけど、本当にこういうのがアメリカでは普通なのかな。あと、優等生なストーリーなので、そこは物足りない。でもでも、一気読みで面白かったです。2019/07/11
りらこ
20
ハラハラドキドキワクワク。アメリカドラマを見ていると、わかりやすいヒエラルキーとえげつないイジメが描かれているけれども、そのステレオタイプな構図を覆す存在となってしまった主人公。記憶喪失と同時に始まる生き直し。現れたのは別人格。以前の自分を知れば知るほど沸き起こる嫌悪感と恐怖。同じ人との出会いでも、こちら側の出方で関係が変わることの描かれ方は鮮やかだ。映画になりそうな一冊。まだまだ社会に踏み出す前の学校という世界で生きている人たちに、読んで欲しい。#Netgalley2019/07/14
おはなし会 芽ぶっく
17
第46回青少年読書感想文コンクール 北海道指定課題図書 高学年 屋根から落ちて記憶喪失になった13歳のチェース。自分の過去がアメフト選手だったとか、悪い奴だったとか言われても、簡単には受け入れられない。けれどこれからの人生、受け入れなくては生きていけないと思いつつも葛藤や不安があり…。簡単に新しい人生は歩めない。2020/08/12