そして、ぼくは旅に出た。―はじまりの森ノースウッズ

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784751528686
  • NDC分類 295.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

それが、自分の人生を前に進めることのできる、たったひとつの行動だった―――。自然写真家・大竹英洋、初のノンフィクション。東京で育った一人の若者が、なぜ大きな自然に憧れ、写真家を目指すようになったのか。

そしてなぜ、他でもなく、北米に広がる森と湖の世界へと旅立ったのか。

その先で、なにかに導かれるように出会った、常識を超えたスケールで生きる二人の巨人??

世界的な写真家ジム・ブランデンバーグと、探検家ウィル・スティーガー。

彼らと暮らす中での決定的な体験。そしてそこから学んだこと。

森の香り、波の音、動物たちの気配……。

フィルムに収めきれなかったすべてもまた、体にしっかりと刻み込まれていく。

??写真には写せない、けれども、一歩一歩たぐり寄せるように進んだ、たしかな旅の記憶。

大竹 英洋[オオタケ ヒデヒロ]

内容説明

オオカミに導かれて北米の森へ―それが、自分の人生を前に進めることのできる、ただひとつの行動だった。

目次

夢を見た
あの頃
最果ての町
森と湖の世界へ
荒波を越えて
なぜ写真だったのか
流れゆくままに
探検家ウィル・スティーガー
ホームステッドの日々
ジムと過ごした時間
デレーチョの爪痕
時は流れて
はじまりの場所へ

著者等紹介

大竹英洋[オオタケヒデヒロ]
1975年京都府舞鶴市で生まれ、幼少期より東京都世田谷区で育つ。一橋大学社会学部卒業。1999年よりアメリカとカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる北米の湖水地方「ノースウッズ」をフィールドに、野生動物や自然と人間との関わりを追って撮影を続けている。国内外の雑誌、新聞、写真絵本などで作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

106
読友さんのレビューで魅かれた大竹さんの写真集『ノースウッズ』。未だ、図書館の順番が廻ってこないので、このエッセイを借りました。 大学を卒業したけれど社会人としての暮らしを経験しないまま旅に出た著者の大竹さん。彼がなぜ大自然に憧れ、ネイチュアフォトグラファになろうとしたのか、そしてなぜこのノースウッズに旅立ったのか。旅の途中で見た風景、野生動物、出会った人たちを丁寧に丁寧に書いた文章。未だ若い青年の拙い文(ごめんなさい)でありますがなぜか引きこまれるのです。写真集をじっくりと見たくなります。2021/07/17

ちゃちゃ

99
それは天啓のように夢に現れた。鋭い視線を投げかける一頭のオオカミ。大学卒業後、著者は心のベクトルの赴くままに写真家としての一歩を踏み出した。北米のノースウッズに住む世界的な写真家ジムに弟子入りするために。重いザックを背負いカヤックを漕いで湖水地方を巡る3ヶ月の旅は、未知なる自然、未知なる自分を探し求めた旅とも言える。それはまさに「スピリチュアル・クエスト(精神的な探求の旅)」として彼の人生を決定づけた。その豊かな感性や高揚感が行間から溢れ出て、壮大で厳しくも美しい大自然の描写や写真とともに深く魅了された。2023/12/11

goro@80.7

75
本年1冊目となりますが、これは本年ベストです。書店で立ち読みしてる人がいれば、俺が買ってあげるわ。夢を叶えるために一歩を踏み出した旅。人との出会いが、森と湖がもたらした清々しい旅。卒業旅行でカジノで遊んでいた身としては眩しいほど。ここから20年経って発表した写真集が評価されたことも感慨深い。平坦な道ではなかっただろうけど大竹さんにとってこのレイブン・ウッドの旅は原点になって行ったのだろう。回帰出来る所があるって素敵な事だなぁ。写真集見なきゃ!そして文庫化もきまったようで、沢山の若い人に読んで欲しい1冊。2022/01/05

たま

66
ご感想に惹かれて。とても良かった。大学ワンゲル部で自然に親しんだ著者がジム・ブランデンバーグの写真に魅せられ彼に会いに(アポなし!)ミネソタへ旅立つ。旅で見聞する風物とそれ以前の自然体験が巧みに配置され、描写は細やかかつ読みやすい。写真家は五大湖の西に広がる湖水地域に住んでいて(カヌーやカヤックのアウトドアが盛んな地域)日本にはない景観に引きつけられる。文章からは著者の真っ直ぐさ、自然を写真で伝えたい強い気持が伝わって来るが、旅で出会う北西部のアメリカ人も皆それが分かるようで、彼らとの交流も実に気持良い。2024/01/04

マリリン

56
この感性がこの世界に導いたのか。旅の記憶を辿り語る視線は穏やかな川の流れに沿うよう。写真や綴られた言葉から感じる大竹氏生き方に感動。色々な出会いやブランデンバーグ氏と過ごした時間に漂う空気の心地よさ。章のタイトルにセンスを感じた12章は特に感動的。頭で考えるのではなく、感じたままに、Take a chance...Open your calendar... 降りてくる。無心に向き合う事の大切さを改めて感じた。あの時感じた感覚は...そうだったのか。巻頭最後の写真の背後にジムの穏やかで温かい視線を感じた。2021/12/31

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