「母と息子」の日本論

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「母と息子」の日本論

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  • サイズ 46判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750516493
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

内容説明

母と息子の甘美で重苦しい関係が日本社会の基層を作っている―男性にとって女性は恐るべき母でしかないとしたら、社会の中での女性への差別もミソジニーも当然かもしれない。西原理恵子『毎日かあさん』、のぶみ『ママがおばけになっちゃった!』、古典ともいえる江藤淳『成熟と喪失』、村上春樹の小説群や、ひきこもり、教育ママ、相模原障害者殺傷事件など、社会で起こる様々な事例を引きながら、母と息子の関係性をものさしとして、日本社会のいまを考える。

目次

第1章 母親業はやめられない―過酷で甘美な母というお仕事
第2章 母は捧げる―自己犠牲という弱者の戦略
第3章 母の愛は有償である―イエの継承者をつくる
第4章 イギリスに「いい息子」はいない?―ジェントルマンの予備軍たち
第5章 母は稼いで世話もする―「ダメ息子」と「しっかり娘」のお約束
第6章 恐れられる母は女性蔑視を生む―マザコンを隠蔽するセクハラ
第7章 繭のなかから世界を眺める―幽閉される息子たち
第8章 豊かな世界と「ママっ子男子」の登場―友だち化する母と息子
第9章 「教育ママ」の現在と未来―マニュアルをつくる母親たち
第10章 母は見捨てる―切断する母の論理
第11章 母の喪失と崩壊―「父」なき社会の底知れぬ不安
終章 母と息子が離れるとき、日本は動き始める

著者等紹介

品田知美[シナダトモミ]
社会学者、早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員。1964年三重県生まれ、愛知県育ち。2001年東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。城西国際大学福祉総合学部准教授などを経て、現職。専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

165
『日本という社会を席巻する重苦しい母親像』『母は甘やかなのか、重たいのか?』タイトルと帯に釣られて読んだ。性とか家とか夫とか・・12の章から成り立ってる本作。半分は右から左へ流れてしまった。既に成人して別に暮らす息子を持つ我が身を振り返ってみたりもした。一概には言えない奥深さに、分かったような分からぬような感じ。1章2章はドキッとしたり、7章10章は興味深く、11章はハルキストに𠮟られるかも。8章の「ママっこ男子」6 項目中3項目が当てはまるのはどう捉えたらいいのだろう? 2020/11/02

おかむら

34
母が重いよという母娘本はわりとあるけど、息子は母が重くないのか?それは娘より甘やかされてるからか? 母と息子の濃密な結びつきが生み出す日本社会の諸問題。硬めのエッセイですが面白い。日本がなかなか女性が活躍する社会にならない原因は家族関係にあり、ということかしら。とすると根が深い。2020/10/12

のり

26
息子大好きで、ついつい甘やかしたくなる私としては、帯の「母は甘やかなのか、重たいのか?」の言葉にドキッ!!何らかの答えを得たいとページを捲る笑笑冬彦さんのマザコンぶりや、息子を有名大学に送り込むことで自己実現しようとする専業主婦、現代の友達のように近い母と息子の関係から、男女差別、男尊女卑まで、過去から現代までいろいろ解説していて面白いが、話題があっちこっちするので、頭が整理しきれず、ついていけない部分もあり。2021/02/13

昭和っ子

16
自分が稼いで家族の世話もする強い母は、「お約束通りに」アホでも可愛い「ダメ息子」と、幼くても小悪魔的で、自分の分身のような「しっかり娘」を育てる。殊に日本で、彼らは成長の途中でするりと入れ替わりを迫られ、ダメ息子は次々と “立派な”地位についていき、しっかり娘は母として家庭の中でだけその能力を発揮することを迫られる。こうして再生産された母は、無意識のうちに息子の自立を妨げることで男性達に復讐し、息子達は潜在的に母を恐れて、大人の女性に対峙できないミソジニーやロリコンになってしまう…。2022/06/22

ぷりけ

16
一例で、のぶみさんの絵本や、村上春樹の本の内容から著者が考える母と息子のことを述べてたが、そこまで深読みして読む人がいるのかと、疑問に思ったが、前半とか興味深く読んだ2021/04/02

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