世界の英語ができるまで

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750514697
  • NDC分類 830.2
  • Cコード C0082

出版社内容情報

イングランドの片田舎の言葉だった英語が、一体どうやって世界の共通語になったのか。
古英語の時代から、他の言語を抑えてイギリス全土に広がり、それがアメリカに伝わり、さらにオセアニア、アフリカ、アジアへと広まった英語は、いったいどんな風に発展し、変化してきたのか。
クレオールやピジンは、どんな風にして生まれたのか?
世界の英語のおどろくべき多様性と、その壮大な歴史を紹介します。

【著者紹介】
1973年、東京生まれ。1997年、上智大学卒業。2001年、オクスフォード大学(Campion Hall)留学。駒沢大学文学部英米文学科教授。著書に『英語のルーツ』(春風社)など。

内容説明

「世界の共通語」はこうして生まれた。ヨーロッパの片田舎に生まれた一地方言語は、やがてイギリス全土を越え、アメリカ、オセアニア、アフリカ、アジアへと広まっていく。その過程で、英語はどんなふうに発展し、変化をとげてきたのか?新しい英語の形「ピジン」や「クレオール」は、いつ、どこで、どうやって生まれたのか?世界の英語のおどろくべき多様性と豊かさと、壮大な歴史を紹介します。

目次

第1章 イングランドにおける英語盛衰史
第2章 イギリス諸島における英語の広がり
第3章 英語の世界進出―アメリカおよびカナダの英語
第4章 南半球に伝わった英語―オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ
第5章 英語から新たな言語へ―カリブ海地域およびアフリカの英語
第6章 アジアに伝わった英語―南アジアおよび東南アジアの英語

著者等紹介

唐澤一友[カラサワカズトモ]
1973年、東京生まれ。上智大学大学院博士後期課程満期退学。博士(文学)(上智大学)。駒澤大学教授。2014年、オクスフォード大学(キャンピオンホール)客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

15
読みやすい英語史入門書。著者は英語学者。英語の成り立ちとその広がり、現代の各地域の英語の特徴などを手堅くまとめている。表紙がファンシーだったので軽い感じかと思ったら、発音記号がガンガン出てくる本格的な内容で意外だった。この密度でこのお値段ならお得かなあと。2016/05/01

こなやぎ

8
今や世界の共通語「リンガ・フランカ」として君臨する英語も、もとは単なる一地方の土着語であった。羅語や仏語を取り入れ豊かになり、やがて英国を支配し、アメリカ大陸へ、カナダへ、南半球へ、カリブ海へ、インド洋へ…と広がり、それぞれが既存の土着語と結び付き語彙の貸し借りをおこない、Englishesとなるさまを解説した本。植民の歴史を思えば無邪気にキャッキャできないのだが、異なる体系の言語どうしが接触し互いに影響するのはやはり面白い。昨今のコミットやらアグリーやらの妙なビジネス用語も原義通りのピジンと言えるかも。2018/09/15

spike

6
英語史としても、英語切り口の英米史読み物としても読める。この内容を、アカデミックさを崩さずよく平易にまとめたな、と。大学の教養課程の人気講座を受けてるようでした。2016/05/07

厩火事

5
英語が身近に感じます2017/02/22

sbtk

5
特に3章以降の英語の世界への広がり、借用語、各地の発音などの話が面白かった。以前、アジアでアメリカ英語が標準英語なのは日本ぐらいで中国、韓国などはイギリス英語が標準だ、という話を聞いたことがあるけど、こういうのは歴史的な結びつきの強さからくるものなんだろうと改めて確認。これから英語がどう変わっていくのか、標準英語はどこにおかれるようになっていくのか興味深い。手元においておいて気になるところをぱらぱらっと眺めたいな。2016/07/21

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