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出版社内容情報
第1章 積極的な食文化としての昆虫食──昆虫を食べるということ
1 世界は虫を食べている
2 日常食、そしてごちそうとして
3 昆虫食を“文化”として研究する
コラムⅠ 日本で食べられていた昆虫たち
第2章 ハチの採集技術とその方法──はちの子を求めて、日本をめぐる
1 はちの子は全国で普通に食べていた食材
2 知恵の集積──「ハチ追い」の技
3 野生を育てるおもしろさ──飼い巣
4 ハチを味わう
5 ハチ追いの醍醐味
6 クロスズメバチ採りの広がりと保護
7 九州山地のオオスズメバチ採り
コラムⅡ 多種多様な食用昆虫の方言
第3章 旬の味覚を担う家庭料理としての側面──食べる虫の代表選手、イナゴ
1 全国的に食べられていたイナゴ
2 漁村でもイナゴ採りをする
3 イナゴ採りの実際
4 イナゴ食の盛衰
5 魅惑のイナゴ料理
6 「イナゴと戦争」
7 学校行事に取り入れられる
8 イナゴ採り師の活躍
9 活きイナゴに人の列
10 バッタあれこれ
第4章 生産活動の変化で食卓から消えた虫──森のめぐみのイモムシ
1 森のめぐみ──カミキリムシの幼虫
2 カミキリムシの食べ方
3 ファーブルも絶賛の味
4 燃料革命とともに消えた味
5 幻の味を求めて
6 薬にもなるイモムシ
7 イモムシいろいろ
第5章 絹糸産業における副産物の食利用──「御」「様」がつく虫、カイコ
1 「絹の味」は今も人気
2 『女工哀史』とカイコのサナギの食用
3 廃物利用ではなく“副産物”
4 サナギ売り
5 サナギを料理する
6 ガの成虫もおいしい
7 時は流れて
第6章 「遊び」の文化と昆虫との共存関係──日本も世界も、多様な虫を食べている
1 セミはおいしい
2 ゲンゴロウ、ガムシの食用
3 川の生き物ザザムシ
4 薬として活用されたマゴタロウムシ
5 タガメの卵
6 外国と日本の昆虫文化の相似
第7章 世界一の加工技術と確立された流通システム──スーパーで買える故郷の味
1 商品としての昆虫食
2 ミニ缶で昆虫食への関心を広げる
3 自然の商品化
4 森林組合の瓶詰
5 生巣を売る
6 アリチョコで潤った村
第8章 文化の多様性への「気づき」と「理解」──「おいしい?」から「おいしい!」へ
1 文化環境学と昆虫食
2 稲作文化を考える
3 虫を食べる授業
4 生き物を食べるということ
5 小学生の好奇心に昆虫食
6 イモムシを目の前にした女子高生
おわりに
内容説明
多種多様な虫を食べるアジア、アフリカに比べてもひけをとらない日本。昆虫採取にかける手間と時間、調理の繊細な下ごしらえと味付け、流通の四通八達、マーケットを意識した商品づくりは、どれも世界一。日本人の工夫の数々を深く、愉しく探る。
目次
第1章 積極的な食文化としての昆虫食―昆虫を食べるということ
第2章 ハチの採集技術とその方法―はちの子を求めて、日本をめぐる
第3章 旬の味覚を担う家庭料理としての側面―食べる虫の代表選手、イナゴ
第4章 生産活動の変化で食卓から消えた虫―森のめぐみのイモムシ
第5章 絹糸産業における副産物の食利用―「御」「様」がつく虫、カイコ
第6章 「遊び」の文化と昆虫との共存関係―日本も世界も、多様な虫を食べている
第7章 世界一の加工技術と確立された流通システム―スーパーで買える故郷の味
第8章 文化の多様性への「気づき」と「理解」―「おいしい?」から「おいしい!」へ
著者等紹介
野中健一[ノナカケンイチ]
1964年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻中退。理学博士。現在、立教大学文学部教授。地理学、生態人類学、民族生物学を専攻。人間と身近な自然をテーマに世界各地を回り、昆虫食文化について研究を進める。2008年、人文地理学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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