にほんでいきる―外国からきた子どもたち

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750351193
  • NDC分類 371.5
  • Cコード C0036

内容説明

外国籍の子どもたちの教育の実態を調査し、行政を動かす原動力にもなった話題のキャンペーン報道の書籍化!新聞協会賞、新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞W受賞!

目次

第1章 閉ざされた扉―就学不明2.2万人
第2章 学校には来たけれど―無支援状態1.1万人
第3章 「発達障害」と見なされて―特別支援学級の在籍率2倍
第4章 ドロップアウトの先に―不就学・不就労3000人
第5章 見つかった居場所―日本語教育に救われて
第6章 にほんでいきるために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

51
この国の不合理な一面が描かれている。外国人労働者の家族を巡る事実。労働力不足、コストカットのために、外国人労働力を受け入れ、かつ、増やそうとしてきた。そして、その家族には目をむけない。移住者ではなく、あくまで、労働力としてだけの位置づけで。こんな不合理を増大させている、この国。しかし、そんな中でも、思いを持つ取組もなされている。それが、微かな希望でもあるし、日本人自身にも同じ仕組みを拡大している事実。2021/02/23

おさむ

36
2020年の新聞協会賞をとった毎日新聞のキャンペーン記事の書籍化。外国人を親に持つ子ども達の義務教育は憲法の規定では義務付けられていない事をこの本で初めて知った。政府や文部科学省は色々と努力はしているのだが、就学不明児童が2.2万人、通っても無支援状態が1.1万人、発達障害とされて特別支援学級に無理矢理在籍させられているという数値データを知ると、まだまだだなと思う。政府が外国人労働者の受け入れを正面から考えてこなかったツケがいま、子供達に表れている。労働力ではなくて、ニンゲンが来ることを忘れてはならない。2021/03/02

スー

19
8親について日本にやってきた子供達が言葉も文化風習もわからず僅かな支援しか受けられず孤立したり犯罪に巻き込まれたりした例を見るのはとても辛い。日本語を話せても理解出来てなかったり読み書きがわからないなど学校から取り残されドロップアウトしていってしまう。更に日本の支援体制が未熟な為に学校はこういう子供達を発達障害として特別支援学校に丸投げしてしまい親達は特別支援学校は少人数で教えてくれる学校と誤って認識してサインしてしまう。日本に来たせいで道を踏み外してしまうなんて!酷い2023/01/22

epitaph3

6
220129/17冊目/日本語がわからないのに、日本版の検査で支援級判定を出す。疑問を持たないのか?それとも、支援級に入れることで、個に応じた教育ができると考えるのか。たしかに、個人に合わせて日本語教育はできるだろうが…。日本も既に移民社会。教育をまず何とかできないか。教育が基盤にあれば、騙されて犯罪に巻き込まれる、生きにくさで犯罪に手を染めざるを得ない、外国籍の人の救済につながるのではないか。2022/01/29

ほたる

6
私が知らないだけで、学校に来れていない子どもたちがいるかもしれない、そう思うようになりました。2021/12/17

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