Q&A モラル・ハラスメント―弁護士とカウンセラーが答える見えないDVとの決別

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  • サイズ A5判/ページ数 249p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750326818
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0036

目次

第1章 モラハラって、何ですか?
第2章 モラハラかもしれないと気づいたら?
第3章 これからすべきことは?
第4章 モラハラを解決するために
モラル・ハラスメント被害の実態に関するアンケート調査結果(概要)
資料

著者等紹介

橋本智子[ハシモトトモコ]
弁護士。大阪弁護士会所属(2003年弁護士登録)

谷本惠美[タニモトエミ]
心理カウンセラー。産業カウンセラー協会認定・登録カウンセラー。女性のためのカウンセリングルーム「おーぷんざはーと(1991年設立)」主宰。得意分野は女性・子育て・家族問題。スクールカウンセラーとしても活躍

矢田りつ子[ヤダリツコ]
フリーライター兼編プロ代表取締役。モラハラ(DV)被害者サポーターとしてボランティア活動を行う

熊谷早智子[クマガイサチコ]
モラハラ・ポータルサイト「モラル・ハラスメント被害者同盟(2003年開設)」を管理運営。かつての家庭におけるモラハラ被害者でもある

水野紀子[ミズノノリコ]
東北大学大学院法学研究科教授。専門は民法学・家族法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

26
モラル・ハラスメントとは精神的な暴力を指す。DVの一類型である。日本では、フランスの精神科医の著書の翻訳により定着した概念である。モラハラは力による支配を目的としているという点でDV加害の根底を成す。男女間の権力格差、賃金格差の大きい日本社会では、夫が妻に対し、威圧的に振る舞い、言葉の暴力を浴びせ続けるような実態があっても問題として可視化されにくかった。いまはDVの一類型だから大問題であるが、身体への暴力のみをDVとして問題視する古い感覚から抜け出さないといけない。法律の勉強もできてよい。2022/07/02

お咲さん

3
カウンセラーや被害者の会、弁護士が語るモラハラ問題。訴訟や弁護士費用の話など、離婚調停や裁判に躊躇しがちな問題についての解答もあり、大変参考になる。この本で私が何より1番感動した言葉なある。【話し合いをしたいのはいつも被害者の方である】というものだ。加害者は問題をすり替え、話をうやむやにする。被害者はいつも問題解決に向けて根拠を探し、理由を尋ねる。けれどどこまでいっても話し合いはできない。そのもどかしさを端的に語るこの一文に出会えただけで読んだ価値があった。本当に良本。被害者に届いて欲しい2023/10/08

アキココナツ

2
配偶者からモラルハラスメントに遭っている女性に向けて書かれており、加害者の特徴から被害の実態、具体的な対処法まであまねく網羅されている。巻末には各種相談センターの一覧や、養育費の算定表まで載っている。すごい! また、折に触れて「被害から立ち直るにはどうすればいいか」など、被害者を励まし、勇気づけ、回復していくための言葉や考え方が紹介されているので、心の悩みにも役立つ。モラルハラスメント被害者、必携の書。2010/05/22

堆朱椿

1
配偶者のモラハラQ&A。この本を読めばモラハラがDVである事がよくわかる。説明が丁寧かつ細やかなので、配偶者のモラハラに苦しむ全ての人の目にとまる事を祈る。早く逃げて。2013/11/22

もろみ

0
モラハラ本の中でも良い本。精神科医やカウンセラーの著書が多い分野の中、弁護士や研究者が携わっているので、また違った視点でバランスが取れている。特にこれから離婚を考えている人は協議、調停、裁判、別居、婚姻費用、親権、養育費等の内容が実務的に役立つ。文章も難解さがなく読みやすい。コラムも面白く、悪名高き青い鳥判決の章は、約30年前の出来事でありながらも、裁判官の信じがたい価値観には驚愕。程度はさてあれ、今も起こりうる危うさに怯える。フランスの離婚制度なども挙げられ、日本の問題点についても深く考えさせられる。2019/07/14

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