目次
序章 彷徨のまなざし
第1章 自己形成の軌跡
第2章 防波堤という恩師
第3章 戦時下の宮本常一
第4章 旅の明け暮れ
第5章 学問への視線
第6章 民衆の実像を追って
第7章 人と教育
終章 旅路の果てに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
25
旅することを通じて学び、教える人。そんなふうに宮本常一を読み解く本。1995年の発行、宮本研究のはじまりになろうという著者の意図どおり、その後宮本について書かれた本にはずっと参考文献として挙げられている。◇印象的なのは記録者、民俗学者としての宮本だけではなく、私が関心のある「社会活動家、教育者としての宮本」について紙幅を割いている点。それが旅を通じて形成されたあとを、宮本のさまざまな文章からたどってくれている。◇そして、終章の一遍への共感。ちょうど桜井の一遍本を読んだばかりだっただけに、この符合は嬉しい。2015/03/02
スタンカ
0
宮本と渋沢のやり取り(特に渋沢が涙を流す所)に感動する。2020/04/29