本屋さんのルビねこ

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本屋さんのルビねこ

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  • サイズ A5判/ページ数 126p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784652202623
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

ぼくはルビ。本に積もったほこりから生まれたんだ。はじめてのミルク、はじめての友だち、毎日、おもしろいことがたくさん!本屋さんの看板ねこになれるかな?

著者等紹介

野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年生まれ。立教大学卒業後、在米中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー

松本圭以子[マツモトケイコ]
1957年生まれ。イラストレーター。1984年渡米。ニューヨークパーソンズスクールオブデザイン・イラストレーション科卒業後、1989年に帰国。翻訳もの・ミステリーなど書籍の装画や、雑誌コラムなどの挿画を多く手がける。1992年よりスペース・ユイにて定期的に個展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

247
物語が好きなんだね。本屋で生まれたからね。すべての本が宝物なんだ。藍色の空も草木のざわめきも、満月を待つ切なさも知っているよ。本を読んだから。でもね、いくら読んで知識をつけても初めて見た夜の海がこんなにも広く照らされていて、なぜか少し不安になるとは思わなかったんだ。あれはなに。流れ星だよ。あれは。虹さ。心のなかで願えば叶うんだって。想像することが大切なんだ。水平線に消えていく船はどこへ行くのかな。どこまでも海かもしれないのに。雨が降っても旅をすれば何かが変わるからさ。素敵な物語を探す旅をしているのかもね。2023/05/21

しんごろ

191
本の上のほこりから生まれたねこのルビ。ネズミのようなネコ。そんなルビは、本屋を営む飼い主のモシモさんが大好きで、モシモさんのために立派な看板ネコを目指し、友達になったチップスと冒険したり、どんどん成長していく姿がなんとも微笑ましい。本好きの者にとっては、素敵な一文が多々あって、なんともいえない温かくほのぼのとした物語。ルビ、立派な看板ネコになってね。2020/12/31

ちょろこ

158
可愛さと響く言葉がいっぱいの一冊。本に積もったほこりから生まれたちいさなねこと本屋さんの物語。最近、自分は何のために本を読んでいるのか…多々思う時があったからかな。心に響く言葉がいっぱい見つけられて良かった。本が好き。うん、このシンプルな想いを大切にしよう。そうすればほんとうに本の神さまがやってきて、求めている本、物語、言葉に出会えるかも。そしてねこのルビがなんといっても可愛い。ルビとチップスの冒険、二人でページをめくるシーンがたまらない。本を読むあのワクワク感、それを思い出させてくれたな。2020/12/14

シナモン

119
図書館本。本屋さん「本の木」の本に積もったほこりから生まれた猫のルビ。この発想が面白い。看板猫となったルビの優しい日常を描く。店主さんのモシモさんとの朝ごはんを食べたり(ゆで卵が好きなんだね)、お客さんとおしゃべりしたり、魚屋の猫チップスと冒険に出かけ、海に驚いたり。些細な毎日の表情がどれも可愛らしい。時々くるカラーページもまた素敵です。小学生のころ、こういう時々カラーページがくる本、好きだったなーと懐かしくなりました。猫好きさんにはたまらない一冊かな。2019/10/05

ままこ

116
本に積もったほこりから「みゃう!」と猫になったルビ。想像力豊かなルビのピュアさが心を潤してくれる。名付け親の店主モシモさん、友達のチップス、お客さんのマルさんとの会話はほんわか微笑ましい。素敵な心遣いがある〈本屋 本の木〉に行ってみたいな。そして、看板猫ルビに面白そうな本を選んで欲しい。私の心の中にも本の木がきっとあるんだろうな。どんな木かと想像するのも面白い。野中さんの本好きが詰まったあとがきも良かった。松本さんの挿絵も可愛くて作品にピッタリでした。2021/02/22

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