よりみちパン!セ
死ぬのは、こわい?

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  • サイズ B6判/ページ数 120p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078198
  • NDC分類 K490
  • Cコード C0330

内容説明

にんげんはなにかをしなくてはいけないのか、はなはたださいているだけなのに、それだけでいきているのに。「夢二、死にはどんな形容詞が似合うと思う?」中学2年生の夢二と診療所の「先生」の、生きることと死ぬことをめぐる、ささやかでかけがえのないレッスン。

著者等紹介

徳永進[トクナガススム]
1948年、鳥取県八頭郡生まれ。9歳まで八頭郡郡家の小学校。9歳から鳥取市の小学・中学・高校へ。浪人生活のあと、18歳のとき、京都の大学へ。そのころ鳥取の中国山地の山村に共同体を作ろうと呼びかけ、結局は頓挫。1973年に医師となる。27年間の勤務医のあと、2001年12月より鳥取市の下町に、ホスピスケアのある19床有床診療所(この本の舞台でもある野の花診療所)を開設。飽きもせず、懲りもせず、治療共同体を目指す。1982年、処女作の『死の中の笑み』(ゆみる出版)で、第4回講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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へくとぱすかる

37
末期がんの患者さんが集う診療所。そこで亡くなっていく人々の群像。死ぬまでに、なんとかこれをしておきたい、という思いもあるのに、それがかなわないケースも多い。診療所の医師(徳永先生自身?)の、中学生の夢二への語りかけで、全編が貫かれていく。死ぬのはつらいか、こわいか。夢二は「さみしい」とも言う。それが正しいかどうかは、読み終わってもわからない。しかし人の生死を深く、しかも気持ちを落ち着かせて考えさせる、めったにない迫真性に満ちた本。宗教的にならずに、死をここまで考えさせ、感じさせる本は初めてだった。2014/10/20

fu

18
「よりみちパン!セ」シリーズ。人はいつかは必ず死ぬ。なのに、それを認めず、その事実から顔を背けてしまう。死は、今どんなに健康な人にもいつかは訪れるというのに。30代で末期癌を患った夫に「死ぬ時は苦しいんでしょ、嫌だな死ぬのは」と言われ、「必ずしもそうではないよ。痛くなくて、すっと死ぬ人もいるよ」と答えると「それなら死ぬのはこわくないね」とほっとしていた事を、タイトルから思い出した。2014/10/13

白拍子

7
死は誰にでも必ず訪れる。私は高校生とかかわっているが、彼らはいろいろなことに悩んでいる。いろんなことでモガイテいる。いろんなことから逃げている。人生に自ら死ぬなんていう選択肢はあってはいけない。死というものを正面からとらえ「人間はなにかをしなくてはいけないのか、はなはださいているだけなのに、それだけでいきているのに。「夢二、死にはどんな形容詞が似合うと思う?」中学2年生の夢二と診療所の「先生」の、生きることと死ぬことをめぐる、ささやかでかけがえのないレッスン。死というものをつっこんで考える必要がある。2018/04/02

くらげ@

7
(☆☆☆☆)中学生の夢二をホスピスを案内するという設定で触れるそれぞれの死。2013/09/15

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

3
これでもか、と末期ガン患者のオンパレード。人が死ぬことを恐れるようになったのはいつからか。死ぬことが怖くなくなれば、たいていのことは乗り切れそうな希ガス。2011/05/05

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