カチューシャ

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652077566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

僕をとりまく宇宙のその中心に、あの子はすとんと落下してきた。口が悪くて、すばしっこくて、とびきりいけてる女の子―カチューシャ。『宇宙でいちばんあかるい屋根』で、絶賛され、1年。ヤングアダルトの新しい旗手、待望の新作。

著者等紹介

野中ともそ[ノナカトモソ]
東京に生まれる。1992年よりニューヨーク在住。1998年『パンの鳴る海、緋の舞う空』で第11回小説すばる新人賞受賞。イラストレーターとしても活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

157
いかに時代が変わっても波のリズムも満ちひきも、けして世の流れにつられて早くなったりはしない…長く生きてきたショウセイの言葉が響きました。スローモー故にモーというあだ名をつけられたかじお。メダカのように水流に逆らい、自分のやり方で泳ぎたい、結果群れから離れてしまうカチューシャ。いったん流れの輪からはじきだされたら、容易に戻ることはできない…そんなことはないんだな。海の匂いを感じつつ爽やかに読了でした。2020/09/13

りの

29
極度にマイペースなモー こと かじお・ハーフの転校生ちづる こと カチューシャ・ヤンキーの香坂、不思議な取り合わせの3人。青春物語だと思っていたので前半はのりませんでしたが、文化祭の準備以降は一気読み、奥深かった。カチューシャの歌、戦争。かじおが凄く好き。かじおの父とカチューシャの祖父も良い。読後、タイトルと装丁にジーンとした。2017/03/23

tokotoko

29
主人公は、高校1年生の真下かじおくん、海辺の田舎町に住んでます。あだ名はモー。超スローモーだからです。そのかじおくんにある日、友達ができます。海で出会った外人さん。モーは彼を「ショウセイさん」と呼び、交流が深まっていきます。ある日、ショウセイさんの孫、カチューシャが現れます。モーと同級生で同じ学校に転校してきて・・・。料理研究家の大らかな父や、長閑なようで時に厳しい田舎の学生生活。不良兼食いしん坊の香坂くんも仲間入りして、モーの1年が過ぎていきます。時にズレて。時に勇気を出して。素敵な仲間達に囲まれて。2014/05/10

can

13
とっても良かった!スローなテンポの高校生「かじお」が、出会いを通じて素晴らしい学生生活を送る話。カチューシャはロシアの血が混じった超可愛い女の子なんだけど、口が悪くて男をとっかえひっかえしている。かじおは、彼女のそんな行動に隠された優しい気持ちを見抜いてしまうのだ。惚れてまうやろ~!カチューシャのロシア人の祖父、ショウセイが優しくて哀しい。ヤンキーの香坂や、かじおのお父さんもいい!表紙のキャンプファイヤーの絵、可愛いなと思ってたけど、ちゃんと意味があった。自分は自分でいいんだねって、思える優しい作品。2015/05/04

anne@灯れ松明の火

7
ふわりさんの紹介で読んだ♪ 「自分を持ってる」カチューシャと「自分を持ってないのかな」と思わせるかじお。でも、違った。かじおは、ちゃ~んと自分を持ってた。そして、カチューシャは、ちゃんとそれを知ってた。かじおを見守る父さん、全くあわなそうに見えるのに、実はピッタリ合った香坂、そして、とぼけているようで、とても繊細なショウセイ。みんなみんな、とっても温かい・・・。「自分は自分でいい」と囁きかけてくれる1冊。2010/11/10

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