内容説明
ある朝、学校一のトラブルメーカーがとなりの席に座っていた。現実のあたしは、思ってることとやってることのつりあいがまるでとれてない。でも、いくら無口でおとなしくても感情がないわけじゃない。プライドもあるし、意地もある。ゆずりたくない一線がある。くだらない日常、灰色の毎日、やることなすことカラ回りのあたし。が、いつのまにか友情の三角関係の中にいた―14才のホンネ小説。
著者等紹介
笹生陽子[サソウヨウコ]
東京都生まれ。慶応義塾大学文学部人間科学科人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が第36回講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年「ぼくらのサイテーの夏」でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。ほかの作品に『楽園のつくりかた』(第50回産経児童出版文化賞)などがある
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感想・レビュー
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スノーマン
31
面白かった!私も中学生くらいから完全受け身キャラだったなとナオミちゃんに親近感。表立っては言えないことを脳内で妄想しがちだったし(笑)そんなナオミちゃんに本音を言い合える友達ができたり、理不尽な担任からクラスメイトをさりげなく助ける行動力を発揮したり成長していく姿が頼もしい。ここからもっともっと強くなれる未来がある。2017/02/10
ぶんこ
28
主人公のナオさんに共感するという感想が多いなか、私は共感出来なかったので、感性の鈍りを痛感しました。 先生の問題、マスコット泥棒の問題、両方とも中途半端なままで、解決していないので、これでおしまいって、何だかなぁな感じです。 2014/08/17
さきん
20
詩を作るのが趣味の文学少女が近所の怪事件に巻き込まれていく。先生の強引なキャラは、小学校の担任の良くありがちなパターンで、そういえば隣のクラスがそうだったなと懐かしく思い出した。詩に関する同級生の兄のコメントがとても良かった。2017/03/08
千穂
20
中2普通の女の子ナオミが不良っぽいアサミとアサミの手下のようなやわなヅカチンと交友を深め成長していく話。ヅカチンの育てているイチゴがタイトルの由来。体育会系教師南のくだりは面白かったが、肝心の部分は消化不良気味。2017/02/21
舞
17
中学生の頃、YAコーナーから選んで、読んだ。