フォア文庫
太陽の子

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  • サイズ B40判/ページ数 430p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784652074213
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8293

出版社内容情報

悲しみの果てから希望の海へ…。沖縄の心をとおして生きることの尊さと、人と人との優しさとは何かを問う長編ロングセラー。   小学校高学年~中学生

内容説明

神戸の下町、おきなわ亭に集う人々をめぐり、いま“沖縄のこころ”を描く、長編児童文学。「路傍の石」文学賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoko

31
とても良い本に出会った。人類愛を感じ、心が洗われるようだった。 美しい海、抜けるような青空、沖縄といえば観光地としてのイメージが大きい。しかしこの本は、そんな沖縄の悲しい歴史を垣間見せてくれた。それは、直接戦争のシーンがあるわけでもないのに、辛く苦しいものだった。主人公のふうちゃん(小6の女の子)はそれを「知ることが恐い世界」と思いながらも、目を背けない。「お父さんの病気の原因は戦争なの?」というところから、お父さん、お母さん、キヨシ君、キヨシ君のお姉さんとお母さん、ろくさん、ギッチョンチョン、→2018/08/17

おおにし

16
読書会課題本。児童文学のつもりで読んでいたら読み終えるのに骨が折れた。小中学生がすらすら読める小説ではない。灰谷さんのメッセージは梶山先生やろくさんの言葉の中にある。それは、沖縄奄美の近代史は人頭税に象徴されるような、日本の属国としての歴史であり、沖縄戦での悲劇も今でも続く沖縄人差別もそのルーツをその悲しい歴史の中にあるのだ。灰谷さんはそう我々に伝えたかったのだと思う。辺野古問題も他人事で、沖縄の歴史について何も知らない自分が少し恥ずかしくなった。2018/05/20

がぁ

5
こんな有名な作品を今まで読んでいなかったこと、お詫びしたいぐらいです。息子が読めるか確かめるつもりで気軽に手に取ったらば、なんとまぁ、すごい作品でした。35年ほど前に初版が出ているとのこと。この中で描かれる問題は今も何も変わっていない。そのことにまずショックを受け、ほとんど語らない父親の胸のうちが察せられて締め付けられるような思いで、登場人物のひとりひとりがかかえるあれやこれやを想像していきます。何度も号泣しそうになるのをひたすら堪えて読了。すごい作品としか言えないのがもどかしい。2012/04/04

ayame@児童文学感想中心

0
小学生の頃読んですごく泣いた。可哀想っていう涙ではなかったと思う。戦争は終わった後も、悲しみしか生み出さないことを初めて教えてくれた本。

田(゚_ 。)村

0
1998/04 お父さんが死んでしまったのがショックだった。

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