メメント・モーリ

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652071960
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

出版社内容情報

12歳の少女ほほは、ひょんなことから時間が止まった鬼の国で冒険をすることに…。成長と死とをテーマにした壮大なファンタジー。   小学校高学年~中学生

内容説明

だれもが同じ一日をくりかえしている。前に進むため―メメント・モリ。十年儀式をこばみ続ける鬼の王子モーリと骸骨になる前に家を出たいと願った少女が出会ったとき、止まっていた時の秘密が解きあかされていく…。のびやかな元気をくれるタイムファンタジー。

著者等紹介

おのりえん[オノリエン]
小野里宴。1959年、東京に生まれる。上智大学文学部心理学科卒業。同大学院にて心理学を学ぶ。作品に『かっぱうたろう』(福音館書店)『でんでら竜がでてきたよ』(理論社)『お月さま よんで』(偕成社)『なきむし おにごっこ』(ポプラ社)『4にんのこえがきこえたら』(フレーベル館)などがある。本書は初めての長編ファンタジー。佐賀県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

84
両親の期待に応えられずみじめな思いをしていた少女ほほがとある事がきっかけで異世界に行ってしまう。そこは時が繰り返される鬼の国。時を動かすために風の鬼ヨロイ、水の鬼フロー・ヒールと助け合う。良かれと行動した事が裏目に出てしまう事はあるよなぁ。〈弱さは人の始まり。〉フィルの言葉が印象的。弱さとどう向き合っていくのかが大切。児童書だけど大人にも心に響いてくるものがある良質のファンタジー。ラストの文章は心に留めておきたい。2018/10/07

はらぺこ

52
家を出たかった人間の少女ほほが風の鬼ヨロイに鬼の国へ偶然連れて行かれる。鬼の国は王と女王の息子モーリが原因で同じ日を繰り返している。ほほ達はこの問題を解決できるでしょうか?って話。 ほほは12歳なので、ほほと同年代の人は共感出来るんでしょうね。自分は女王の考え方に共感してしまってた気がします。それでも最後はスッキリした。というか勇気みたいなもんを貰えた気がします。特に最後の詩(?)が良かったです。2012/05/30

ほんわか・かめ

18
書庫から出していただいた本。天才肌・芸術肌の両親から生まれた平凡な少女ほほ。そしてまるでジブリ映画になりそうな異世界での少女の成長物語。ところが、異世界でヒロイン気取りになっていたものの現実世界の自分からは何一つ変わっていないことに気づくなど、変化球もあり。変化を恐れると停滞するばかりでなく、徐々に力を失っていく。不快でもそれが生きている証。「弱さはその人の始まりで取る去る必要はない。その人の芯」という言葉にぐっときた。令和の今でも十分読み応えあり。2024/01/22

みー

8
自分に自信の持てない、そんな消極的な内面を持った少女が、ひょんなことから同じ日を繰り返している鬼の国で、自信と強さを身に付けていくお話。登場人物の誰かが誰かを愛おしく想い、それぞれ、その愛情ゆえの行動をしている姿が・・なんとも歯痒かったり、微笑ましかったり。鬼の国がどのように新しい日々を迎えているのか気になる所だが・・目に見えずとも存在し、目に見えずとも繋がっているんだろうな~。って、きっと少女も思っている事だろう^^2015/10/08

水溜

5
わたしにとって、一番大切な本。2009/06/06

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