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兎の眼 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652071533
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

学校で口もきかず字も書かない生徒鉄三と、新任の女教師小谷先生との信頼と愛情の絆が日本中に感動と希望の輪をひろげる名作。   小学校高学年~中学生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miyumiyu

54
懐かしくて再読。時代の違いはあるし、賛否両論ある部分もあるが、名作は名作。教師と子供の心の絆、人としての振る舞いは、現代だからこそ重みのある言葉が散りばめられている。「おこらんとでんしゃごっこしてあそんだってん おこらんかったら みなこちゃんがすきになったで」なんて愛しい作文なのか。「こたにせんせいもすき」物言わない字を書かない、ハエが友達だった鉄三が書いた初めての作文は、何回読んでも涙が出る。子供の姿に大人が教えられるのは、今も昔も同じ。教師だけではなく、子供に関わる多くの人に読み継がれて欲しい。2015/06/25

mataasita

9
教員と教師、先生。呼び方から受ける印象は違う。中学生のときに読んだ本。一つ一つのエピソードが温かくときに厳しく重い。子どもだって1人の人間なんだ。子ども扱いをされつづけることは信頼されていないと感じるのかもしれない。ずいぶん昔の話なので今とはぜんぜん違うところもあるけれど、泣き虫の小谷先生の成長と子ども達とのつながりに胸が熱くなる。足立先生の合理主義的なものの考え方だけで教育を捉えてはいけないという言葉、肝に銘じます。2019/08/29

Miyoshi Hirotaka

9
ハエをペットとして飼うゴミ処理所の男の子、知的障害の女の子など個性豊かな児童に戸惑いながらもチャレンジする新婚の新米教師。教えながら教えられて成長する姿がさわやか。赤や青に彩られて夜店で売られているヒヨコに本来の毛が生えると汚く見える。外見を取り繕っても素が持つ良さや美しさが損なわれるなら無意味。それと同じように問題や欠点を覆い隠したり、過度に保護するのは、本人のためではなく、周りの都合。奇行や異形も個性として受け入れ、その中に成長の種を見つけるのが教育の使命という強いメッセージが伝わってくる。2012/06/06

ロア

8
「人間が美しくあるために抵抗の精神を忘れてはならない」抵抗する事を諦め、面倒な事を放棄し、楽な方へと流されるように日々生きてる自分にとって、痛い言葉だった。子供の頃に繰り返し読んだ本だけど、当然の事ながら大人になった今読むと印象が全く違ったものになるね。足立先生の「おにいちゃん」のはなし、バクじいさんの「親友」のはなしは、悔しさと憤りで涙が止まらなかった。ルールや法律で決まっている事だから、それが常識だから…だからといって、それがいつでも正しく、正義だとは限らないんだよ。私も良い先生に巡りあいたかったな。2015/08/12

ビーバー

7
心痛い場面もあったけど、本当に胸が暖かくなる良作品2015/07/07

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