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出版社内容情報
地球人からはぎとった皮を溶かすウイルスをばらまく異星人の話=表題作ほか18話のSF短編を収める。YA向き精選ショート集。 小学校高学年~中学生
内容説明
新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの面白さ。星新一おもしろ掘り出し市。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年、東京に生まれる。東京大学農学部卒業。日本最初のSF同人誌「宇宙塵」を57年に創刊。ショート・ショートと呼ばれる短編の新分野を確立し、千以上の作品を発表する。68年に、『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞を受賞。97年没
和田誠[ワダマコト]
1936年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして、装丁、挿絵、絵本などを手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆにこ
39
一話一話はとても短いけれど、読後に考える事がとても多いです。「たのしみ」はゾクッとしました。2014/06/03
ゆきねこ
38
「おーい でてこい」は環境問題に通ずる。「ボッコちゃん」は40年以上前に読んだ記憶があるが新鮮な楽しみがある。ショートショートという分野を切り拓いた星新一さん。この分野を読んで読書の楽しみを知ったような気がする。教科書にも載っているという星新一さん。小中学校の図書館に常備しておいて欲しい。和田誠さんの挿絵も素晴らしい。読み継がれて欲しい一冊。2022/09/15
Twakiz
36
表題作「ねらわれた星」皮膚を溶かすビールスに襲われた地球は・・?「ボッコちゃん」は代表作とされるだけあってキレがある.ラストシーン,絵が浮かんで風が吹き抜ける感じ.おもしろい.次もいろいろ読んでみたくなりました.2018/01/20
mm
28
私は昔々、星新一さんの「ボッコちゃん」を自分のお小遣いで買いました。そしてそれは文庫本というものを手にする最初の機会でした。だから星新一さんという作家は私にとって少し特別なのです。その後、小学6年くらいのお子様には機会が有れば、星新一をプッシュしてきたのですが、この本があることを知っていれば、この本を買ってあげてもよかった。子ども用に編集され、和田誠さんのイラストとはちゃんとセットに。性欲起源なものは外してある。私の周りにはかなりブラックなやつを覚えてる子もいたので、たくさん読んで欲しいな、夏休み。2021/08/19
マカロニ マカロン
23
個人の感想です:B。今月の読書会課題本。今週読んだ松田青子さんの『女が死ぬ』は令和のショートショート集の傑作と思うが、星新一さんは正に昭和の名手。環境問題、ゴミ問題、宇宙開発競争、戦争などの当時の問題をユーモアを交えて鋭く風刺したショートショートは決して古びない。『約束』では子どもの頃は大人がつく嘘に我慢ならないのだが、大人になってしまうと途端に自分も「大人の事情」に流れてしまうという皮肉が効いていた。『肩の上の秘書』AIの究極のゴールはこの作品のようなことかも知れない。和田誠さんのイラストも本書の魅力2023/01/15