出版社内容情報
ある蕃の御番所頭を父にもつ少年新吾は、罪をおかしてお牢に入る。そこで会った罪人たちから新吾は蕃の秘密をさぐりはじめる。 小学校高学年~中学生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらちゃん
7
中学生の頃読んだのを思い出しました。血が湧いたけれど切ない話だった気がします。再読したいので買いました。若い者、年を重ねた者。血がはやる、策を練る。うむ!今なら両方を理解できる。血が湧く。
FK
2
大長編Lシリーズということで、全48章654ページ。さすがに時間が掛かった。しかもこの内容が内容だけに、つまり重い「政治小説」であるので、そう易易とは読めるものではなかった。 私は初読だったが、私の二女はその小学生時分に読んだとのこと。たしかに児童文学とはいえ、小学生が読んでも不思議ではないのだが、少々驚かされる。政治と社会、そしてそこに住む人々の生き方。主人公・田倉新吾から言うと「成長小説」。題名通りでもある。 オープニングのエピソードとエンディングのそれとが符合するのも面白い。2018/03/28