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大長編シリーズ
ひげよ、さらば

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  • サイズ A5判/ページ数 780p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784652010297
  • NDC分類 K913

出版社内容情報

1500枚の大長編小説。人間社会を痛烈に諷刺した猫たちのファンタジーが展開する。   小学校高学年~中学生

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

83
おかっぱ頭の猫が主人公だった、くらいしか覚えていない程遠い記憶のNHK人形劇、原作があることをお気に入りの方のレビューで知り読む。想像以上、とんでもなく面白かった!…のだけど、まるでノワール小説、(色々改変したにしても)何故これを人形劇にしたのだろうとか、そもそもこれは児童文学なのだろうかとか、疑問符だらけである。記憶を失った猫ヨゴロウザの目を通して見る拠り所のない世界、相対した他者の言葉一つ一つに容易く感化されてしまう不定形さ、誰を信じるのか、或いは誰も信じないのか、すべてが覚束なく息苦しい。2022/09/26

ワッピー

37
「寅年にネコ本を読もう!」参加本。大昔の愛読書で、同時期に放送されていた人形劇も見ていました。久しぶりに読み返してみて、ナナツカマツカを舞台にした生きものたちの壮絶な生存闘争にあらためて驚嘆。記憶を喪失した若い猫・ヨゴロウザ、彼を引き取り自分のもくろみのために利用する片目を軸に、丘に住む個性豊かな猫たちと隣の丘の野良犬軍団との戦いを描く長編小説ですが、主人公が挫折し、溺れ、再生するプロセスも手を抜かず、各キャラの悲しい記憶やダークな心理描写も多く、児童向けとは思えない長さと「辛味」を含んでいます。⇒2022/09/04

yumiha

34
市立図書館に入れた予約が間違っていたからか、NHK人形劇の本が届いた。おかげで榊原郁恵やシブがき隊の若かりしころの写真を見ることができたけれど、正直言って不満。ざっくり言えば、野良猫と野良犬の勢力争いだったから。特に一文字ちゅう片目猫なんざぁ、良いリーダーなんて言うてるけど、どっかの政治家のように権力を握りたいだけやんか。猫は孤高だからこそ魅力的なのに。ちゅうことで、読み損ねた大長編版を借り直したりしないつもり。2020/01/15

K・M

12
日本児童文学者協会賞。ナナツカマツカの丘で記憶を失くした猫ヨゴロウザが目覚めると《片目》と名乗る猫が現れある提案を持ち掛けるが‥。800頁のボリュームは圧巻だが発刊が古く既に絶版。裏切り、謀略や誘惑など生きるために土地を奪い合い終始重苦しい雰囲気が漂う。純粋無垢であったヨゴウロウザの鬼気迫る豹変ぶりや仲間の死を悼み発狂する《片目》など児童文学でここまで描くかと目を見張るばかりの内容だ。擬人化された猫達の仕草や表現は愛くるしく暗いテーマにも関わらず案外読みやすい。あまりにもシリアスすぎた野良猫たちの鎮魂曲。2021/08/11

たらちゃん

8
小学生だったか中学生になっていたか忘れましたが、この本を読んで、上野瞭という作家さんは化け物?人間ではないかもと思ったのを思い出します。ミュージッカルのCatsを見た時にハッとしました。ルドルフのシリーズも繋がってる?もう一度読まないと思い出せません。

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