内容説明
ある日、ケンタとイカンガーの前にあらわれた少女エリ。大きな白犬を連れ、八つの玉の出現のため奔走していた。大好きな先生の失踪事件。廃空港にひそむ怪物。砂の中からあらわれる電話ボックス…。一連のできごとはつながっている?―現代によみがえる八つの玉と八犬士たちのたたかい。
著者等紹介
小野裕康[オノヒロヤス]
1954年千葉県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きらら@SR道東民
17
児童書ですが大人でも読み応えがありました。暗黒の大人社会、人種問題や差別と戦う現代版八犬伝の少年少女たち。スリルがあり、ワクワクしましたが八犬伝ですもの、犬にもう少し活躍してほしかったかなと・・・。アレックス・シアラーの「チョコレート・アンダーグランド」に似ているって、読んでいてずっと頭に引っかかっていました。2014/08/28
いちりんご
13
小学生の頃大好きで何度も読み返した1冊。小学生の頃は上下巻に分かれてた方を読んでいた。現代に八犬士がいたら?自由を求める為に大人達と戦うケンタ達がすごく眩しく感じていたのを思い出した。バトルシーンとかイメージしにくい所もあるから漫画化したらいいのになぁと思いつつ、今の印象が崩れるのも嫌な気がする(笑) この本みたいに自分が産まれる前からある作品たちのおかげで私は本好きに育つことが出来ている。2018/10/09
sk4
13
南総里見八犬伝よろしく、運命の八個の玉を授かった運命の少年少女が、巨悪に立ち向かうジュヴナイル。仲間をどんどん見つけて困難を乗り切る場面の数々にはドキドキです。 しかし、大きく広げつつあった風呂敷を、最後急速にまとめた感がある。もっと、スーパーオリジナルの南総張りに延々続ける覚悟で臨んでも良かったのにと思う。2012/07/06
北風
12
こういうのって子供の時分好きだったなあ! その当時って、なんか世間様が洗脳されていくのに、子供たちが立ち向かっていく話が流行ってた気がする。そういう時代の世相も反映されている。パソコンとかケータイとか出てこなくて、電車やバスで移動して、大人たちに立ち向かう冒険。話は子供には難しいことが多いけれど、いずれは深く考えなくてはならないテーマが盛り込まれている。とはいえ、ボリュームはあったけど、物足りない。昨今では主人公が仁じゃなくて、考であるところが渋い。けど、原作じゃあ一番活躍するのが考らしいですね。2015/10/03
sachiyo🐮牛乳
7
千葉県出身で八犬伝ファンとして必読だと思い手に取った。 読みごたえ◎2021/10/25
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