内容説明
現代俳句は時間、宇宙、自然、都市、異界、四大（地水火風）、身体、死…等をどのように受けとめ、作品化しているか。子規以後、俳句は何をめざしてきたか。俳句の魅力を既成概念から解放する画期的な俳句ガイド。
目次
第１部 現代俳句スタイルブック（さまざまな文体；時間をめぐる俳句；空間をめぐる俳句；四大（地・水・火・風）をめぐる俳句
生物をめぐる俳句
身体をめぐる俳句
日常生活をめぐる俳句
聖なるものをめぐる俳句
諸芸術をめぐる俳句）
第２部 二十世紀日本俳句ガイダンス（近代日本俳句の出発；二十世紀日本俳句のフロンティア；二十世紀末日本俳句から未来へ）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドミニク
1
★★★☆☆ 書名からすると程度の低い学参のようにとられかねないが、（現代という時代に詠まれた俳句という意味よりも、現代文学としての）現代俳句の第一人者による一級のアンソロジー。作品をテーマごとに分類し、簡単な解説を加えているのも初心者には嬉しい（しかし、この分類というやつで、取りこぼされてしまうのもあるのではないか？）。後半は、明治以降の俳句史の概説となっている。初出がやや古いのが難だが、（現代俳句の入門書としては）良書であることに変わりはない。2013/10/01
