仏教と女の精神史

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642079358
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C1021

内容説明

日本の女性たちは「女性差別」を含む仏教思想をどのように受けとめ、信仰を深めたのか。中世の女性観の変遷と歴史の表面にあらわれない女性たちの心の動きを、説話や古文書、絵画などを通して、幅広い視点から読み解く。

目次

1 説話の中の女たち(涅槃図に描かれた老女について;母の力―『沙石集』に観る神がかりと女性観;日本におけるシーターの「貞操」)
2 女性の心性を探る(鎌倉時代の女性たちの仏教認識;室町後期に普及した女性差別観―北陸の寄進札を中心に;女の穢と男の不浄)

著者等紹介

野村育世[ノムライクヨ]
1960年東京都に生まれる。1992年早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。2003年博士(文学)。現在、女子美術大学付属高等学校・中学校教諭
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Junichi Watanabe

1
読了。仏教の女性差別がよくわかる。女性は月経やお産等仏教的に罪深いから、変成男子によってのみ成仏が叶うとしている。なので田地を寄進して極楽へ行けるよう願えとしている。こうした考えを女性が受容していくなかで、いろいろな解釈や理解をもって自分達のものとしていった。ひとつに男性の精液は不浄であり、それを受けて子を出産(産穢)する、いわば代わりに穢れという苦を引き受けるからである。2021/06/01

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