伝説の将軍 藤原秀郷

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  • サイズ B6判/ページ数 177,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642077798
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1023

出版社内容情報

産経新聞3月10日書評掲載。「史料に即した学術書なみの着実さ/小説の類は別として、おそらく本書は秀郷を主題として書かれた最初の書物であろう。そこには秀郷本人の事跡はもとより、その出自、子孫、秀郷の名を冠した武芸故実から説話に至るまで、秀郷に関するすべてが記されている。」(評者=上横手雅敬皇學館大学教授)

内容説明

「俵藤太のむかで退治」で有名な藤原秀郷。後世の英雄伝説はなぜ生まれたのか。将門の乱を中心に秀郷の足跡を辿り、秀郷流藤原氏や武芸故実から、説話の背景を探る。今もなお人々の心を捉える秀郷の実像に迫る伝記。

目次

1 秀郷を育んだ風景
2 秀郷の登場
3 秀郷流藤原氏の成立
4 鎮守府将軍と藤原秀郷
5 「都の武者」秀郷流藤原氏
6 秀郷の武芸故実
7 秀郷流藤原氏の展開
8 俵藤太説話の形成

著者等紹介

野口実[ノグチミノル]
1951年千葉市に生まれる。1981年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了(文学博士)。千葉県公立高校教諭、平安博物館専任講師、京都府京都文化博物館主任学芸員、鹿児島経済大学社会学部教授などを経て、現在、京都女子大学宗教・文化研究所教授
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感想・レビュー

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なつきネコ

8
家系辞典を調べた時に母方の祖が藤原秀郷だとあったので読んだ。秀郷流の家系と俵藤太の伝説へと昇華された過程が主。平将門をうちとった智謀、子孫が鎮守府将軍に歴任した武勇や、平泉の富の伝説がムカデ退治した俵藤太へとかわっていくの背景がおもしろい。秀郷が生きていた時の時代背景がよくわかるのは嬉しく。さらに頼朝が征夷大将軍を求めたのが鎮守府将軍の憧憬を超えて取り入れる目的もあったというのも納得。源氏、平氏に次ぐ第三の武家、秀郷流藤原氏と言うもの総括した素晴らしい内容であり、彼がご先祖様だとすると誇らしくなった。2020/04/24

Tomo

3
俵藤太・藤原秀郷の話。…ですが、俵藤太の名前や百目退治、大百足退治などは「将門の乱」の後に付け足されたもののようです。坂東の兵(つわもの)の根源的な豪族は将門の時代の律令制度の変質と相まって、武士の誕生への契機になっていきます…2017/08/16

みぃこ

1
日本史の宿題の藤原秀郷について調べてくるの参考資料 三上山の百足退治にしても初めて知ったことばかり、将門の乱も鎮圧してたとかびっくり。2011/07/24

mantrapri

1
利仁将軍パネェ。オレも敦賀で女と芋粥の接待尽くしを受けたい2009/04/22

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